仮面ライダー電王 ストーリー紹介&考察

●1話〜5話

1話『俺、参上!』

●ストーリー紹介

「ヒャッホウ! 俺デンライナー! なんだかよくわからんがグランドキャニオンチックな場所を自分でレール作りながら走る超ナイスガイな電車さ! でもって、なんか光の粒が飛んで逃げていくから追っかけてるところさ! でもすんでの所で逃がしちゃった! あーあー、時空越えるのは反則だってばよ!」ってなわけでイマジンが2007年に逃げ込んだ頃、主人公・野上良太郎君は木のてっぺんにいました。いくら不運が重なったとは言え木のてっぺんまで飛んだってことはかなりの脚力なんじゃないだろうかー、とかいう疑問はそっちのけで、良太郎君は目に砂が入って痛い痛いと──ってそうじゃなくてさぁ! ありえないだろー! 工事現場のおっちゃんもそりゃ大声出すわー! でも良太郎君は平然としています。史上最弱ライダーとは聞いていたが、どうやらキモは結構据わっている様子。まぁ、ただ慣れているだけなんだろうけれど──って慣れるなよ、人としてー。木の上から下ろしてもらった良太郎君、しかし次の瞬間には割れたビール瓶の上を自転車で走ってしまい、パンクして暴走して不良達のたまり場に突撃。すごい不運。声もひどく情けない。案の定、いじめられっ子な良太郎君はカモられてしまいます。しかしこれまた慣れているのか、カツアゲられる財布に自分の名前と住所を書いてあった良太郎君。それが不良達のツボにはまったおかげで殴られずに済んだっていうのに、拾った空き缶をゴミ箱に投げたらこれがまた不思議と不良な人に当たるんですな。結局ボコられちゃいます。チリンチリンと鳴る不良さんのキーホルダーが印象的でした。さっきまでは全然鳴っていなかったのに不思議不思議ー♪ 「いてて……今日は最悪の部類に入るな」とのたまう良太郎君。やっぱり今日のは割とひどめのようです。木のてっぺんまで飛ぶことはよくあっても、殴られることは珍しいんでしょう、流石に。で、不思議なことはまだ続きます。タコ殴りにされた良太郎君、偶然にも道ばたに落ちていたライダーパスを拾います。ほんとすごい偶然。人の良い良太郎君はズボンの隙間から砂をこぼしながら落とし物として警察に届けようとしますが、これがまた不思議とたまたま11時11分11秒に扉を開けてしまったもんだから、グランドキャニオンチックな場所に足を踏み入れてしまいます。いやはや、ひどい偶然もあったもんだ。「え? えええぇぇ〜!?」と驚く良太郎君の目の前に現れたのは「ヒャッホウ! 俺デンライナー!」。呆然とする良太郎君の脇をデンライナーから降り立ったヒロイン・ハナが運命の出会いもなく素通り。彼女、ライダーパスを落として焦っているせいか良太郎君に全然気付きません。そのまま現実世界へ走っていきました。そのかわり、良太郎君は奇抜な格好をしたお尻の綺麗なナオミさんに不味いコーヒーをもらいました。訳がわからないまま警察を後にして、とりあえずお姉さんの経営する喫茶店「ミルクディッパー」へ帰ることにします。一方その頃、チリンチリンと鳴るキーホルダーが印象的な不良ことテツオが、同じくズボンから砂をこぼしながら落としたキーホルダーを探してました。近くの警察官に聞いたら「そういや赤いマフラーの子が落とし物がどうとか言いながら警察に来たっけ」的なことを教えてくれます。すぐに良太郎君を捜して走り出すテツオに、いきなり空から光の球が激突! 全身から砂がドシャァー! 「なんじゃこりゃー!?」と叫ぶと、なんと砂がバケモノの形になったじゃありませんか。しかも上半身と下半身がチグハグだっていうのにやたら偉そうに「お前の望みを言え、どんな望みも叶えてやろう」と渋い梁田ボイスでのたまいます。さて、話は戻り、自転車のパンクを修理してもらった良太郎君、さっき視た光景を「錯覚だよなぁ……」とぼやきながら自転車に乗ります。すると空から光の球が! 全身から砂がドシャァー! しかし物思いにふける良太郎君は全然気付きません。ダメだ、不運だけじゃなくて超鈍いよこの子。もちろん砂がモモタロスの形に変化しても「うわっ、遅刻だっ!?」と慌てて自転車をこぎ出す始末。可哀想なのはモモタロスで、厳めしく登場してっていうのに「お前の望みをグシャ!(自転車に踏み潰された音)」ってもう散々。そのまま健気に良太郎君を砂のままズザザザーと追いかけます。場所は変わって「ミルクディッパー」。良太郎の美人なお姉さん・愛理さんが登場。なにかと求愛してくる、なんか見てるだけでムカツク演技な尾崎正義や、どこがスーパーカウンセラーだよこのオカルト野郎!な三浦イッセーなどの男共を、愛理さんは「うっせ! テメェら全員、演技がダイコンなんだよ!」──じゃなくて、「しー……今コーヒー達が、最後の仕事をしているところですから」と不思議ちゃん電波発言で押しとどめます。しかし、砂だらけ傷だらけの良太郎君が帰ってくると流石に普通のお姉ちゃんになります。「良ちゃん……今度は何? マンホールに落ちた? 三輪車にはねられちゃった?」「いやぁ、自分でも何が何だか……」そりゃそうだろうな。ってか三輪車にはねられるな。出てきたひじきサラダをよっぽど食べたくなかったのか、ライダーパスを警察に届けてないことを思い出した良太郎君は、急いで自転車に乗って逃げ去りました。そこに出てくる「ヒャッホウ! 俺デンライナー!」うわおー何何ー!? 普通に道路とかに出てくるのねきみー!? 「パスを返して! 大事なものなの!」と叫ぶハナに「落とし物は交番にいってくらしゃーい!」と情けない声を返す良太郎君。そのまま逃げていった良太郎君の背中から砂が飛び散り、それを見たハナは「え? ……まさか……?」と謎めいた言葉を漏らします。その直後、不運な良太郎君を待っていたのは、キーホルダーを良太郎に奪われたと思いこんでいる不良の人達でした。あっさり追い詰められ、またもボコられる良太郎。しかしその時、彼に取り憑いたモモタロスが覚醒! 「俺、参上……!」。髪が逆立ち、関ボイスになった良太郎君はちょちょいと不良達を圧倒。「俺に前振りなんてねぇ。最初から最後まで、徹頭徹尾クライマックスだ!」ってうほっモモタロスかっこええ! でも必殺技の名前が「必殺! 俺の必殺技!」っていうのはちょっとひどい。ネーミングセンスなさすぎっす。が、いいところで良太郎君の意思がモモタロスの暴力を制動。意外にもモモタロスの意思をむりやり抑え込みます。しかし、自分の状態が恐くなった良太郎君はその場から逃げ出し、何故か人気のない工場跡へ。そこでようやくモモタロスが語りかけ、本題に入ります。でも良太郎君はまったく話を聞きません。「あ、悪霊退散!」「誰が悪霊だコノヤロウ!」。そこにハナが現れ、説明してくれます。「君は特別な存在。特異点。……見つけた。君なら、電王になれる!」と嬉しそうなハナを阻むように、バットイマジンに操られたテツオが登場。よっぽど大切なキーホルダーなんでしょう。「なるほど……特異点か。潰すしかないな!」と渋い梁田ボイスが襲いかかってきます。「コノヤロウ!」と砂のモモタロスが襲いかかりますが、案の定グシャ!っと。テラヨワス。恐ろしさのあまり気絶する良太郎に、ハナは「しっかりして! あのパス持ってるよね!?」と変身を強要。やぶれかぶれと偶然の連鎖で、なんとか電王へ変身する良太郎君。でもギガヨワス。不良達相手となんら変わりなく、バットイマジンにボコボコにされちゃいます。ひっきりなしにモモタロスから「俺と替われ!」と言われ、ハナの指示通りにベルトの赤いボタンを押すと、見事電王がソードフォームへ転身! 「俺、再び参上!」とモモタロスの声が高々と響き渡ります。「言っておくが、俺は最初からクライマックスだぜ!」。それからは文字通り人が変わったかのようにバリバリ戦闘をこなす電王。あっさり「俺の必殺技パート2」でバットイマジンを倒しちゃいます。変身が解けた良太郎に、ハナは「一緒に闘って。未来から侵略者が来てる。時の運行を守らなくちゃ」と手をさしのべます。その手を取った良太郎は、突然現れたデンライナーに乗せられてしまいます。そして一言。「もう倒れる気力もない……」。その頃、瀕死のバットイマジンに取り憑かれたテツオが、ふらふらと廃工場を後にしていて──ってバットイマジン引っ張るんだ!? 普通に驚いた!


●ストーリー考察

・電王なしでデンライナーはイマジンを追っていたが、闘う術があったのかは不明 武装は電王無しでも使用できると見て良いかもしれない。

・どういった経緯でハナがライダーパスを2007年に落としてしまったのかは不明。次回、明らかになるのだろうか?

・ナオミが良太郎を見て驚いてなかったのを見ると、ああやって迷い込む人間は意外と多いのかもしれない。単にナオミがアホなだけかもしれないが。

・ナオミからもらったコーヒーはどうなったんだろうか? 飲んだにせよ飲まなかったにせよ、不味かっただろうし、カップとソーサーは一体何処へ行ったのだろうか。

・実際にテツオのキーホルダーを拾ったのはハナなので、次回、それが生かされるかもしれない。

・契約者は自分の身体から砂が出てくることになかなか気付かないらしい。物理的な物質ではないようだ。大量に吹き出すと流石に気付くようだが。

・「ミルクディッパー」の常連達の中で、抜け駆け禁止は暗黙の了解らしい。

・愛理は常連には不思議ちゃんで通しているみたいだが、弟の前では一人前の姉。しかも、良太郎が尾崎にバカにされると不機嫌になっていたので、かなりのブラコンと思われる。

・ライダーパスを持って帰ってきたことに焦る良太郎。見知らぬパスの持ち主に対して「悪いコトしたな」と思う良太郎はかなりのお人好しのようだ。自分が不幸続きなせいか、逆に他人の不幸に敏感なのだろう。ヒーローとして素養は十分にある。

・とはいえ街中に変な電車が現れたら流石に気が動転するらしい。木のてっぺんでも平然としていたのに、この時ばかりはハナ相手に訳のわからないことを言っていた。

・人間状態でなら、モモタロスは任意で良太郎の身体を乗っ取れるようだ。

・良太郎の身体は変身していなくても、イマジンの人格が表に出てくるだけで超常的な能力が発揮できるようだ。

・「こいつは俺の契約者だ」とモモタロスが言うように、イマジンは契約者なしじゃ何も出来ない様子。イマジンがどんなに悪い奴でも、契約の履行は絶対なのだろう。それが現世に影響を与える、イマジン側の代償と思われる。

・「嘘でしょ……おさえこんだ!?」というハナの発言からすると、イマジンの乗っ取りを抑え込むのは通常至難の業で、それを行った良太郎は非常識なようである。それが良太郎自身の意志の強さゆえなのか、それとも「特異点」ゆえなのかは不明。

・「今からきまりごとを言うからな」とモモタロス。契約者には前もって事情を説明しなければ契約が成立したことにならないと思われる。しかし、契約する前でも、その気になればイマジンは契約者の身体を乗っ取れるようだ。実際モモタロスが良太郎の身体を乗っ取ったのは契約成立前だった。

・「誰が悪霊だコノヤロウ!」──悪霊と間違われるのはイマジンにとっても屈辱的らしい。

・特異点。モモタロス曰く「最悪じゃねえか!」と、かなり特別な存在らしい。特異点でなければ、イマジンに取り憑かれていても、電王には変身できないのかもしれない。また、普通のイマジンにとっては「潰すしかない」存在らしい。よほどの脅威なのだろう。なお、特異点=良太郎の不運の原因なのかどうかは不明。生来の運の悪さだったら目も当てられないが。

・「お前が死んだら俺も死ぬんだぞ!」──逆に言えば、宿主が死ななければイマジンが死ぬことは無さそうだ。実際にバットイマジンは切り裂かれたが、テツオが生存しているせいか、しぶとく生き残っていた。が、イマジンが受けたダメージは宿主にもしっかり影響があるようだ。

・「イマジンの使命」とは過去を変え、未来を変えること。しかしモモタロスは「関係ない」という。イマジンも一枚岩ではないらしい。人間のように、様々な考えを持ったイマジン達がいるのだろう。過去と未来を変えることで「イマジン全体」に何かしらの恩恵があるのだろうが、一部のイマジンは自らの欲望を叶えるために2007年にやってきているのだと思われる。

・電王ソードフォーム。取り憑いたイマジンがモモタロスでなくとも、現在の形状なのか、それともイマジンによって形状が変わるのかは不明。また、モモタロスの憑依で他のフォームになれるのかどうかも不明である。

・イマジンの使命を「どうでもいい」というモモタロスは、イマジン的にはバカらしい。

・モモタロスは戦いによるスリルを味わいがために良太郎に取り憑いたようだ。

・モモタロスは電王の能力・機能を説明されるまでもなく理解できているようである。バイザーにマニュアルでも映し出されているのだろうか?

・ハナはずっと電王になれる人間を捜していた。イマジンの侵略を退け、時の運行を守ることがハナ、ひいてはデンライナーの使命のようだ。

・一般人がデンライナーへ行くにはライダーパスと、ぞろ目の時間という条件があるが、デンライナーが現世に現れることに対して制約はないらしい。わりと人目を気にせず街中に現れていた。また、ハナは自由にデンライナーを呼び寄せる特殊能力を持っているのかもしれない。

・カツアゲと主人公の自己紹介を兼ねていたシーンや、キーホルダーを効果的に印象深くした演出には、素直に「上手いなぁ」と思ったり。

・ひじきサラダ



2話『ライド・オン・タイム』

●ストーリー紹介

「ヒャッホウ! 俺デンライナー!」ごめん嘘。デンライナー喋らないね。変わりにナオミさんが喋ります。「本日もデンライナーのご利用、まことにありがとうございます。客室乗務員の……ナ・オ・ミ・でぇ〜っすっ♪(くるっと一回転) ご用のあるときは、気軽にナオミチャンって呼んでくださいね☆」「……」良太郎君、視線そらします。直視していられません。ヤバイです。本能的に察知してます。目を合わせちゃいけない、と。そりゃそうでしょう。イタい。イタすぎる。ケバい上にイタいなんてもう救いようがない。誰か彼女と契約してあげてー! それはともかく、一週間の間に随分とハナの態度が軟化しているようで。「うふっ」とか「くすっ」とかよく良太郎君に笑いかけてますな。もしかすると懐柔するための罠かもしれないから良太郎君気をつけてー! って言われるまでもなく警戒モードですか。ナオミさんにメニューを押しつけられても、良太郎君は頑なに注文を拒んでます。しかしなおも「すっっっっごくおいしいコーヒーいかがですか!?」としつこいのでハナが助け船としてコーヒーを二つ注文しました。すると、どこからともなく「俺も」という関ボイスが。ざーっ、ざーっ、と良太郎君から砂がこぼれたかと思えば、見る見るうちにモモタロスがその真っ赤な姿を現したじゃないですか。瞬間、その姿の恐ろしさと、あまりにも現実離れした自らの状況に、とうとう良太郎君の頭蓋骨の中身がパンクしました。「僕はこれから、どうなるんだろう……」と意識の片隅で思いながら、ばたーんと倒れる良太郎君。頭を打たない、なかなか上手な倒れ方。なんか気絶慣れしてそう。ところで「良太郎君」って何だか打ちにくいので「良太郎」にします。大して違わなくても結構違うんです、タイピング上。そんなわけでクライマーックスジャーンプ! CMがあけると良太郎は「貧血気味で……」と当たり障りのない言い訳をかましながら、ぐったり。そんな良太郎にブーブー文句をたれるモモタロス。「ったく、こ俺の契約者にしちゃ弱すぎだぜ!」脳みそが筋肉で出来ているモモタロスらしい言い方ですが、これがどうにもハナの燗に障ったようで。「ちょっと!」と一睨みされます。その後、ハナと良太郎は互いに自己紹介しあい、イマジンの説明が始まります。その話を聞いた良太郎は思わず「未来の人間ってみんなこんな姿に?」とモモタロスを見ながら聞いてしまいます。それを聞いたモモタロス、席から立ち上がり「言っておくがこの姿はお前のせいなんだからな!」「イマジンは口を挟まないで! あたしが話してるんだから 」ハナがハナしてる──いや、なんか、こう……なんでもないですよ? つまらない冗談はさておき。まぁここでイマジンが取り憑いた人間のイメージから出来ているってことがわかるんですよ。あと、イマジンが取り憑いた人間の望みを叶えて、過去の時間をもらうことが判明します。それが「契約」って奴ですね。イメージ画像ではバットイマジンがテツオのキーホルダーを探すために人をさらって──うお、ちょっ、おまっ、ええーっ!? あの人(イマジンです)キーホルダーだけ奪い取って空から人を落っとこしちゃった!? イマジンヒドス! 「契約」の話が出たところで、モモタロスが「そうだ、忘れてた!」と良太郎に契約をもちかけます。しかしハナがそれを止めます。「ダメ、言ったでしょ。望みを言って契約すると、過去の時間が奪われる。でも逆に望みを言わなければ、イマジンは身動きできないんだよね」「うお!? テメェなんてことを! 余計なことを言うなハナクソ女!」モモタロスが罵声を浴びせながら詰め寄った瞬間

ハナ→バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!←モモタロス

カウンター気味の一撃が決まったーっ! 当然モモタロスも負けじとハナに掴みかかる! エスカレートするハナとモモタロスの喧嘩を「ちょ、ちょ、ちょ、喧嘩は〜……うおぇ」という良太郎の不吉なえずきが止めました。どうやら電車酔いの様子。なんて弱い……最弱ライダーとはこのことか。以降、しめしめとモモタロスを除外してハナと良太郎の二人で話が進みます。ここでハナがテツオの探していたキーホルダーを拾っていたことがわかりました。丁度その頃、バットイマジンが見つかるはずもないキーホルダーを探し回っています。どうやらイマジンの「望みを叶える」とは、けっこう力尽くなようですな。なんかこう、不思議な魔法とか使って叶えてくれるわけではないみたい。んで、なかなか契約が完了しないことにバットイマジンもイライラしてくるわけですよ、これがまた。デンライナーの空間直結を利用して良太郎が家に帰ると、愛理が出してくれたのは奇妙な色の液体。え? なに、この不気味な飲み物? 青汁? 青汁と幸運の星のつながりがよくわかりません、お姉様。でもとりあえず飲む良太郎でした。改めて着替えを済ませてキーホルダーを返しに行く良太郎。服装は変わっても赤いマフラーだけは変わりません。どうやらトレードマークのようです。まぁ、どんだけ格好良くキメても犬におしっこをひっかけられちゃうわけですが。モモタロスのおかげですっかり大人しくなった不良達に話を聞くと、どうやらテツオの様子がおかしいとのこと。彼らはもう近づきたくないと言います。ここまで情報を聞いておきながら、良太郎はまだ「なんでだろ、イマジンはいなくなったのに」とバットイマジンの生存の可能性を全く考えません。そうして歩いていると、道の向こうから、ギャルとイチャイチャしながら歩いてくるムカツク演技の尾崎が。良太郎と目が合った瞬間、ムカ尾崎は慌てて「取材なんだよ今の! ね! 見てた? 見てたよねぇ〜?」と苦しい言い訳をしまくってギャルを追い払い、良太郎の口を封じようと近づいてきます。うん、ダメ、すっごい二流の匂いが。でも次の瞬間には「ほら、事件が起きてるでしょ? 怪物が人を襲ってはキーホルダーばっかり取っていくって奴!」あーあ、言っちゃった。それ押しちゃいけないスイッチだったのになーと言ってる内にモモタロス良太郎、略してM良太郎が登場! もの凄い形相で尾崎を締め上げ、「あの蝙蝠野郎、生きてたのか〜!」と悔しがるM良太郎。腹いせに尾崎をぶん投げて気絶させちゃったり。あれー、なんだかあんまり尾崎を可哀想だと思えない。ま、いいか。尾崎だし。ガードレールにぶらさがって気絶している尾崎に頭を下げて、良太郎はテツオを探しに行きます。人を襲っていると聞いたからにはのんびりしていられません。ああ、もちろん馬鹿なことをしでかしたモモタロスにはハナからキツ〜イお仕置きゲンコツがブチ込まれましたとさ。本当にハナは気の強い女の子です。さーて、ようやくビルの屋上にいるテツオとバットイマジンを見つけ出した良太郎。彼らが探していたキーホルダーを返してあげます──って、ちょwwおまww、ハナの話ちゃんと聞いてなかったの!? 望みを叶えちゃったらテツオの過去の時間が奪われちゃうんだって! 案の定、しめしめと敵から塩をもらったバットイマジンは、パカッと桃のように割れたテツオの中に入り、過去へ飛びます。そこにハナも合流し、二人はデンライナーでバットイマジンを追いかけることを決意。良太郎は電王に変身し、早速ソードフォームに変化。デンライナーに乗り込む。デンライナーの操縦席はなんとバイク・マシンデンバード。電王はマシンデンバードにライダーパスを差し込み、テツオからライダーチケットに読み取った、2004年12月24日のクリスマスイブ──仲間と遊びまくっていたテツオが母親の死を見とれず、最後のクリスマスプレゼントであるキーホルダーを受け取った日へと遡る。そこでは既にバットイマジンに身体を乗っ取られたテツオがタンクローリーで暴れ回っていた。過去の世界でタンクローリーが壊した箇所は、2007年にも多大な影響をおよぼし、害を為す。実際、過去の世界と同時進行で現代の街が砕け、壊れていく。っていうか洒落にならない影響です。東京のあちこちから煙や火が起こって、大災害となっています。イマジン恐るべし! ゲーム画面のような「時間の中」を突っ切って、パラリラパラリン♪ パラリラパラリン♪ と過去へ行くと、早速デンライナーとタンクローリーのデッドヒートが始まる! 火花を散らしつつもなんとかタンクローリーがとまり、続いて電王とバットイマジンの戦闘が始まるが、こちらはあっさりと決着が付く。バットイマジンはやっぱり弱かった。というか、モモタロスが強すぎた。前回とまったく同じ倒され方で砕け散るバットイマジン。あーあー、雑魚いなー、と思ったらビックリ仰天。なんと蝙蝠野郎が巨大なバケモノに変貌! しかしモモタロスは「デカイ奴にはデカイ奴だ!」とデンライナーに乗り込み、武装をオープン。桃太郎らしく、犬、猿、雉のような武器が現れ、「何でもいいからぶちこめーっ!」と適当な命令をまさしくブチかまします。しかもこれが問題なく実行されて、一斉攻撃(犬砲、きびだんご爆弾、キジミサイル)がバットイマジンを襲いました。圧倒的な火力の前にバットイマジンは消滅します。被害は甚大ですが、なんとか時間のうんこは護れたようです。いや、違うって。うんこじゃなくて運行だ。と、ここで良太郎が妙な行動に。ハナが慌てて「待って、あたし達も過去を変えたら……!」「ちょっとだけ。……ほんの、ちょっとだけ、だから」っていうかモモタロスの耳を通して会話するなよ。まぁ会話と言っても、良太郎の声はハナには届かないわけですが。さぁ、良太郎の言う「ちょっとだけ」とは……?
 目が覚めたテツオ、いつの間にやらデンライナーの中に。ふと顔を上げると、なにやら無口なオッサンが彼を見下ろしています。デンライナーのオーナーです。何か喋ると思ったら喋りませんでした! OPの台詞しか言ってないじゃんこの人! で、デンライナーに載せられたテツオが向かったのは「哲夫の母が生きている時間」でした。そして今、ようやく手渡しで渡されるクリスマスのラストプレゼント……ううううぼぉぉぉ〜っ! 泣ける〜〜〜っ!(TOT)おーいおいおい。さて、一仕事やりおえた良太郎はハナに「こういうことなら、僕にも出来そうかな」と告げます。そこにモモタロスが「望みは決まったか! 早く言え!」と詰め寄ると、今度はあっさり「うん、決まった」と頷く良太郎。驚き焦るハナの前で、良太郎はこう言いました。

「僕の望みは……もう少し考えること

その言葉に「望みは望みだもんね。契約成立♪」笑うハナ。「冗談じゃねぇ、俺はそんなの絶対認めねぇぞ! あちちっ! コノヤロウ!」と舌を火傷しそうなモモタロスをオチに、物語は次回へ続く。
大事なキーホルダー、もう無くしちゃダメだよ。


●ストーリー考察

・イマジンは契約していなくとも、デンライナーの存在する「時間の中」であれば、実体化できるようだ。モモタロスは現実世界では実体化できないが、デンライナーの中ではハナに殴られたりコーヒーを飲んだり出来ていた。

・イマジンは「未来から時間を超えてやって来た奴ら」とハナ。「やって来た人間」とは言っていないのが微妙に伏線な気がする。

・どうやらハナはイマジンに強い嫌悪感を抱いている様子。蔑視していると言っても過言ではない態度でモモタロスと接している。過去に何かあったのかもしれない。

・デンライナーが存在するのは「時間の中」。砂漠の砂の一粒一粒が流れる時間。虹色に揺らめく空はおそらく時空の狭間ではないだろうか。

・ハナ曰く「私達にはイマジンから時の運行を守る使命がある!」。やはりハナだけではなく、デンライナーそのものの使命のようだ。しかし、どうしても「運行」が「うんこ」に聞こえてしまう。

・キーホルダーをテツオに届けてあげることにする良太郎。「なんだか大事そうだったし……」と自分をボコボコにした相手にでも優しさを向ける。本当に良い子だ。このような良太郎の「優しさ」「思いやり」というお人好しな点が、これからも効果的に物語を回していくものと思われる。

・モモタロス良太郎、略してM良太郎。公式名称です。子供の前じゃマゾってゆうな、これ約束な? ウラタロス良太郎はウラ良太郎になるのだろうか……どうやらこれからもヤバイ名称をつけていってくれそうで楽しみ。

・M良太郎になると体つきが変わる。服の袖、二の腕あたりの筋肉ムキムキのパッツンパッツンに。モモタロスのように逞しくなるようだ。

・デンライナーの中にモモタロスが実体化していても、モモタロスと良太郎は繋がっている。変身すればいつでも呼び出せる。まるで召喚獣だ。

・「あのイマジンが生きていたなんて……!」とハナ。宿主を殺さず、イマジンだけを消滅させることは可能なようだ。前回はバットイマジン特有の特殊能力か何かで生き残ったのだと推察される。

・テツオに「貴様は役に立たん!」とバットイマジン。イマジンにとって「役に立つ人間」とは叶えやすい望みを持っている人間だ。簡単に契約を反故にできないだけに、苛立ちも募るものなのだろう。

・ハナが「飛んだようだね、イマジン」と、あまり良太郎を責めなかったのは、テツオの望みがあのキーホルダーだった、という事情を知らなかったからだと思われる。知っていればきっと「なんでわざわざ望みを叶えさせてやったのよ! バカ!」と良太郎を殴っていたに違いない。

・何故、ハナが事情を知らなかったのかと言えば。デンライナーではモモタロスの声しか聞こえないからだと思われる。「あの蝙蝠野郎、生きてやがったのか」という台詞からバットイマジンの生存はわかったが、それ以上の情報はハナには手に入らない。よって尾崎の「怪物が人を襲ってキーホルダーを奪っている」という情報は知りようがないのだ。

・イマジンは契約者の望みを叶えることで、契約者の過去の時間をもらい、その強い記憶をたどって過去へ飛ぶ。そうして過去を変え、ひいては今、未来を変えることが目的。

・過去に飛んだイマジンを放っておくと、過去と現代の人々はもちろん、取り憑かれた宿主も死んでしまう。

・「なんだかよくわからないけど、やらなきゃいけない事だけはわかった気がする」珍しい良太郎のヒーローらしい台詞。こういう台詞を言える人間だからこそ、ヒーローになれるのだと個人的に思う。また良太郎は、テツオの涙を見たときも言葉を失って考え込む素振りを見せていた。あのシーンがさらに良太郎の「変身する理由」を後押ししたのだろう。闘わなければならない理由があれば、闘える少年なのだ、良太郎は。

・ 「今はそれで良いから、早く!」上記の良太郎の台詞を聞いたハナの言葉。この回でのハナは、良太郎が自分に肯定的なことを言う度に嬉しそうな表情を浮かべている。初めて仲間らしき存在が出来たのが、心底嬉しいのかもしれない。そりゃあのデカイ電車の中にいるのは無口な親父とイタくてケバい不思議ちゃんだけなんだもんなぁ。

・変身後、わざわざキメポーズをとる電王モモタロス。彼の性格はかっこつけ。

・「ぶっつぶせ!」と叫ぶ電王モモタロスに、「ダメだよ、接触してブレーキをかける」と止める良太郎の意思。結局、モモタロスが良太郎の意思を優先したのは、どうせ逆らっても一話のように身体のコントロールが奪われると思ったからだろう。また、子供を助けたのはおそらくモモタロスと良太郎、両方の判断なので、モモタロスもそれほど非情ではないようだ。

・マシンデンバードはデンライナーの操縦席であり、分離可能なバイク。またデンライナーの武装の操作盤のようだ。やはり電王、あるいはライダーパスがないとデンライナーの武装は解放できないと見える。それどころか、ライダーチケットがなければ電王ですらデンライナーを操縦できないという設定もあるという。となると、ハナは第一話のプロローグでイマジンを追いかけて、一体どうするつもりだったのだろうか?

・デンライナーが突っ込みかけたビルに謎の男が。懐中時計を愛おしそうに磨き、姿を消した彼の正体とは。消えるのではなく、ただ歩き去っただけに、なんとも判断がつけられない。

・「イメージが暴走している!」とハナ。一度倒されたバットイマジンは、蝙蝠と蛾と蜂を融合させたような姿に変貌。イマジンが契約者のイメージを制御できなくなるほど弱ると、こうなるらしい。電王に対する攻撃の意思は残っていたようだが、それ以外の意識は皆無のようだった。

・テツオがデンライナーにいることに対して、何も言わなかったオーナー。デンライナーのルールを破る者には厳しい態度で臨むそうなので、テツオがいるという事実はデンライナーのルール的にはOKだったようだ。また、多少の過去の改変も、それが良いことであれば、認められるようである。

・二話まで通して、伏線をしっかり回収してあり、登場する人物のほとんどを、しっかり「人間」として描写していると個人的には思う。ただの不良だと思われたテツオにあそこまで感動的なエピソードが用意されているとは思わなかった。キーホルダーというアイテムを実に効果的な演出アイテムにしあげた製作スタッフに乾杯。

・また個人的な考えだが、主人公・良太郎の俳優=佐藤健氏の若さも「電王」という作品の魅力の一つにあげられると思う。彼は若さ故、まだ俳優としての「自分の色」というものを見つけていない。例えば前作のカブト主人公を演じた水嶋ヒロ氏だが、個人的なものではあるが、天道を演じているときも、擬態天道を演じているときも、やはり「水嶋ヒロの演技だな」という感想を抱いたものだ。「水嶋ヒロ」という個人が大きなオーラを放っているため、見間違えようがないのだ。他にも例を出せば、高倉健氏などがあげられる。ある人曰く、「高倉健が『その役』になるんじゃない。『その役』が高倉健になるんだ」と。俳優の放つオーラとは、ときにそこまで巨大なものになってしまうのである。なので、取り憑いたイマジンによって人格や姿形が変わる良太郎という役は、柔軟性の高い今の年齢ならではのものではないだろうか? しかも今の佐藤健氏をとりまく環境は、かなり豪華なものがある。プロの声優の演技をトレースしながら、撮影することが出来ているのだ。これは俳優としてはものすごい英才教育になるのではないだろうか? 佐藤氏の可愛い顔に「キュン」ときたお姉様方は、彼の今後の成長を楽しみにしておられることだろう。自分も電王の終盤の彼がどうなっているか、非常に楽しみである。

・「コーヒー出来ました〜!」「あ、できたぁ?」

・ハナクソ女。ハナ、クソ女?



3話『アウトロー・モモタロー』

●ストーリー紹介

「デンライナーまもなく停車しまっす♪」というのっけからブリブリなナオミさんの台詞から始まる第三話。と、なにやらデンライナーの客室に見慣れない姿が。いや、マジで普通に知らないオッサンです。しかしおおっと! この人ライダーパス持ってる! 変身する!? 変身しちゃう!? ……あー、普通にデンライナー降りて行っちゃうようです。ナオミさんが「お土産用のコーヒーもありますよ♪」と笑顔でのたまいますが、謎の男性は帽子を被ってスルー。うん、それ正解。ってそこ、ナオミさん、不満そうな顔しないの! 接客は笑顔が命! これマジで! 売り上げ下がっちゃうから! どこから来たのかは知らないが、とりあえずデンライナーの乗客だったらしい謎の男性と入れ違い、ハナが乗客室へ。いきなりモモタロスに攻撃します。「ちょっと!(バシーン!)」「ぐはっ!? なにすんだいきなり!?」いやー、いい音が鳴ること鳴ること。腰の入った良い攻撃でした。良い才能してます、ハナちゃん。そんなハナちゃんのご立腹は、モモタロスが良太郎の身体を酷使していることが理由のようです。なにやら既に良太郎の身体がボロボロだそうで。エロイですねぇ。いや、こっちの話なんですが。しかしモモタロスは「この俺様がダメージ受けるような戦い方するかよ!」と反論します。いやーそうじゃない、そうじゃないのよモモタロス。もやしっこの良太郎の身体があんなハードなキメポーズについていけるわけないってか、普通に筋肉痛なんですわ。「気をつけてよね!」と言い置いて去っていくハナ。だいぶ良太郎の身体を心配しているようですが……多分その心配は「電王の素体」に対する心配なんでしょうなぁ。そんなわけで2007年2月11日の良太郎君は筋肉痛で自転車に乗れない有様でした。弱い、弱すぎる。モモタロスが不満をもらすのもちょっとわかる気がする。でも壁に後頭部ぶつけて痛がるモモタロスだってちょっと微妙だ。まぁ良太郎は相も変わらず運が悪いわけで、今日も今日とて危ないことに巻き込まれます。いきなり人にぶつかられて階段をフリフォールして気絶ですよ。なんて可哀想な。で、そこを好機とばかりにモモタロスが良太郎の身体のコントロールを奪います。いわゆるM良太郎の登場です。相変わらず二の腕あたりがムキムキになってます。ところで、先程良太郎を自転車ごと階段へ突き落としたのは誰あろう、ライオン丸G!──じゃなかった、えーと、山越っていうケチな人です。決してデモンナイトなんかじゃありませんよ? さぁてそのデモン──じゃなかった、ライオン丸──でもなかった、山越はどうやらヤクザに金を借りた挙げ句その事務所へ盗みに入った人らしく、こわーいお兄さん達に追いかけ回されていました。そこを自慢の怪力で助けてしまうM良太郎。どうやら本当に暴れられればなんでもいいご様子。しかし、ほんとにすごい怪力のM良太郎。流石のヤクザさんも、小石か何かのように投げ飛ばされた部下を見て思わず「えぇえぇえぇえぇ!?」と目が点に。そりゃしょうがない。そりゃしょうがない。だってそこの人はある意味人間じゃないんだから。それでもヤクザの意地か、「なんだこのガキぃ」とすごむヤクザの兄貴ですが、もはや彼の運命は見えています。見えてしまっています。不敵なM良太郎が槍のように鉄パイプを構えて──そこから先は言うまでもなく、という感じでオープニングテーマへGO! クライマックスジャーンプ!
 それにしても良太郎の中の人の演技がかなりお上手です。M良太郎の喋り方がすっかり関俊彦さんです。モモタロスそっくりです。やはり若さならではの柔軟性はすごいですね。
 CMがあけると、案の定ヤクザ全員がブッ倒されてました。そこにちょうどよく通報を受けたらしい警官が駆けつけますが、なんとM良太郎、「デザートがきたか」とまだまだ食べたり無い様子。っていうか警官をデザート扱いかよ! かっこいいな! でも状況がここまできてしまうと山越も黙ってられなかったらしく、M良太郎の腕を引いて逃げ出します。もちろんM良太郎は激怒。「なんだよ、ただ逃げただけかよ! 全然やりたりねぇ。余計なことすんじゃねえよ!」。どうやら山越に手を引かれてついてきたのは、何かおもしろいことをやらせてくれるんじゃないかと期待していてのようです。アホですな。しかし、そんなM良太郎の態度を見て山越は「相手は警官だったのに……もしかしてすごい大物!?」と勘違い。いや、ちょっと微妙。相手は大物と言ってもイマジンです。大物は大物でもちょっと意味合いが違います。どっちかというと、魚とかに使う「大物」が正しいかと。それから山越はM良太郎にまとわりついて、ゴマをすりまくり。服のコーディネイトまで手伝っちゃったりして……うおお、マジでよく似合いますなぁ! 若さってすばらしい! レザー系の服と、関ボイスに似た口調も手伝って、M良太郎がえらいワイルドボーイに。ごますり山越、ここでおずおずと本題に入ります。「ちょっと先輩の力を貸しちゃってくれません?」と。なにやらM良太郎の腕を見込んでの頼み事のようですが、いつものようにM良太郎は「おもしろいんだろうな?」と凄味を利かせます。「そりゃもう」と首を締め上げられながら、山越。思うにモモタロス、詐欺とかにすぐひっかかるタイプですな。
 一方その頃、良太郎の姉・愛理が経営するミルクディッパーでは、奇妙な光景が繰り広げられていました。姉さん、唖然とするムカツキ尾崎とオカルト三浦の前で、ギッシギッシとうどん粉を足で踏み踏みしています。どうやら筋肉痛の良太郎のために、よく効くうどん粉の湿布をつくるんだそうで……って、おかしい。やっぱりこの姉さん頭おかしい。美人なの顔だけですよ。弟の前以外じゃ本当に不思議さんだー(´Д`; まぁそんなこんなで、愛理姉さんを狙っているだけにストレートに「お前アホか」と言えない尾崎と三浦は、互いにライバル心を剥き出しにして睨み合うのでした。
 さて話は戻ってM良太郎。ってかモモタロス。山越と打ち合わせをした後、街をぶらついていたらさっきの警官達に見つかってしまいました。無論、警官をデザート呼ばわりしたモモタロスですから「おいおい、今日はとことん俺を嬉しがらせる日か?」と近くにあったビール瓶を手にとります。が、そこにタイミング悪くハナがデンライナーの乗客席に戻って来て、「こら、戻りなさい!」と一喝。それでようやく良太郎は身体のコントロールを返してもらったんですが……これまたタイミングが激ワルス。さっきまで気絶してたから記憶がない上、気がついたら警官や人混みに囲まれてるじゃないですか。「な、なにこれ……?」 さっぱりわけがわからなくて混乱する良太郎。近くを見ると腕を押さえて倒れ込んでいる警官が一人。どうやら自分──というかモモタロスがやったらしい、とようやく理解します。さぁこれからが大変! あまりの恐ろしさに気絶──しかけて「良太郎、とにかく逃げて! もう少しで到着時間になるから、パスでどこかの扉に飛び込んで!」というハナの声で目が覚めます。慌てて逃げ出す良太郎。すごい勢いで警官も追いかけてきます。筋肉痛でうまく動いてくれない身体で、それでも情けない声を挙げながらなんとか時間ピッタリに男子トイレの扉を開けてデンライナーへ逃げ込みました。ギリギリセーフ。

ハナ→バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!←モモタロス

早速ハナのお仕置きが炸裂しました。「お前すぐ手ぇでんのな!」と文句をたれるモモタロスに「当然でしょ!」とぴしゃり。「警察に追われるなんて何やってるのよ! しかもこの服!」と、さらに良太郎の着ていたワイルドな服にも言及します。これも盗んだんじゃないのか、と疑うハナに、モモタロスは「そんなちっさいことするか! ……買ったんだよ!」と言い返します。それを聞いて慌てて財布を取り出す良太郎。予想通り、財布を開いてひっくり返すと、みごとにすっからかん……。「……バイトの給料下ろしたばっかりだったのにぃ……(TOT)」と超情けない涙声がこぼれます。「最悪ね! この桃太郎男!」とハナ。「そんな呼び方やめろ! もっとかっこいい名前を考えるぞ!」と頭をひねり出すモモタロス。そこに良太郎が「ももたろう……ももたろ……す?」とか訳のわからないことを言ったおかげで、めでたくモモタロスの名前が正式に決定してしまいました。それにしても「す?」って一体どこから出てきたんでしょう? ぎゃあぎゃあ喚くモモタロスに「人の金で買い物する人に言われたくないよ」と言う良太郎。なにやら怒っている様子。と、そこへナオミさんが「はい、コーヒー!」──って、ちょwwwおまwwwwそのコーヒーの色合いはどう見てもMUSAHIwwwwそりゃ不味いわwwww なにやらその注文していないコーヒーはデンライナーのオーナーからの差し入れだそうで。ここでオーナーの紹介が入るんですが、まぁ彼がデンライナーのオーナーで、ハナと契約していて、「いつもの」という注文が「旗付きチャーハン」で、色々と戯れ言使いで、なんだかよくわからない変な人だということだけはわかりました。それにしてもオープニングの渋い声とは打って変わって、ちょっとキモメな喋り方のオーナーでした。
 一方その頃、自分の部屋に帰った山越は、扉に張られた罵詈雑言を発見します。そのどれもが借金の催促らしく、ひどく口汚い言葉が踊っています。どうやら山越、ミュージシャンを目指して上京して来るも、どうにもうまく行かず、次第に借金地獄に陥っているという典型的なダメ人間のようです。そこにタイミング良く、イマジンがやってきて山越に取り憑きます。突如現れた怪物に「望みを言え」と告げられた山越は、恐れおののきつつも、反射的に「金、死ぬほどの金」と言ってしまいます。
 話は戻って良太郎。「旗を倒さずに食べるのが醍醐味」というオーナーに、デンライナーについての説明を求めてみます。ってか、オーナーのスプーンの取り方格好良さげ。──ちょっとマネしてみた。失敗した。スプーン床に落としてお母さんに怒られた。くすん──という子供が急増したに違いない。さて、オーナー、良太郎の質問に対して、答えになってないような答えをのらりくらりと吐き出しながら、しまいには「これだけは知っておいてください。チケットまたはパスを持たない者が時間を超えることはあってはならない。絶対に……」と恐い声で言いやがりました。人の質問には答えない癖に自分の言いたいことだけは言うなんて、なんて我が儘な人なんでしょうか。と、ここでデンライナーが急に揺れて、オーナーの旗が倒れてしまいました。「ああっ……!」とムンクになるオーナー。「新記録だと思ったのに……」アホかあんた。
 その頃、カメレオンイマジンと契約を交わした山越は、ギターを担いで街中で歌っていました。歌詞が痛々しいです。ここで「夢のかけら」とか歌っていたら超ばっちりだったんですが。さらに一方その頃、山越と契約を交わしたカメレオンイマジンは銀行などを襲って大金を奪っていました。事件の始まりです。
 夜。良太郎は愛理特製うどん粉湿布を背中に貼ってもらい、ミルクディッパーに泊まることになりました。何故に店内にあんな大きなベッドがあるのか、ちょっと理解に苦しむんですが。姉さんの店は不思議です。っていうか店に泊まる理由がさっぱりわからないというか、そういえば野上姉弟って普段はどこに住んでるんでしょう? そんな疑問はともかく、「うどん粉が、気持ち悪いぃ……」と気絶するように眠った良太郎に、再びモモタロスが乗り移ります。がばりと起き上がり、うどん粉湿布をひっぺがし、モモタロスは山越との約束の場所へ。なんとモモタロスと山越は昼間のヤクザから金を盗む算段を立てていたのです。計画通り山越が盗みに入ったところで、モモタロスの背後にハナが現れます。うおお、恐い。「バカモモ!」「は、ハナクソ女……!?」ハナちゃんむっさ怒ってます。そりゃそうでしょう。良太郎の身体で泥棒ですから。まぁモモタロスは「泥棒!」呼ばわりされても「用心棒だ!」と言い返しているんですが、そんなのハナにとってはどっちも一緒です。最低です。怒りにまかせてモモタロスをぶん殴るハナ。慌てて身体が良太郎なのを思い出して謝りますが、時すでに遅し。モモタロスにまで「最悪な奴だな、お前!」と罵られます。ハナちゃん、どうにも気が高ぶると思わず手が出てしまう性格のようです。「どっちがよ!」と口喧嘩を始めるモモタロスとハナ。
 と、ここで急にモモタロスの顔付きが変わります。ハナの口を塞ぎ、「匂うぜ、イマジンの匂いだ……」と目をギラつかせます。。そこに現れたのがカメレオンイマジン。途端に嬉しそうなモモタロス、「イマジン相手なら暴れても文句ないよな?」と完璧に山越との計画を忘れてワクテカしちゃいます。そのまま、まるで街を行く不良に喧嘩をふっかけるような調子でカメレオンイマジンに声をかけ、なんだかんだと戦闘へ突入します。なんと今回、初めてM良太郎での変身です。いつものキメポーズをばちっと決めて、電王ソードフォームへ変身! まずは口先で挑発しあうモモタロスとカメレオンイマジン。特異点がどーとか、これが俺のやりたかったことだーとか。それにしてもカメレオンイマジンの決め台詞殺しはヒドス。「だが気をつけろ。俺は最初から最後までクライマックスだぜ?」「それがどうした」……あーた、それは言っちゃいけないお約束だろうに。
 ここで山越にカメラがズーム。首尾良くヤクザの事務所から金を盗み出した山越ですが、あっさり警報にひっかかって追いかけられまくってます。が、ここまで計画通り。山越は例のポイントまで走ってきて、「せんぱーい! 出番でーす!」と叫びます。が、返事はありません。そりゃ当然、モモタロスはカメレオンイマジンと闘っているわけですからね。いるはずありません。「あれ? 先輩?」真っ青になる山越。「待てやオラー!」「殺すぞラァーッ!」そうこうしているうちに恐ろし集団が迫ってきます。「う、うひゃああああ〜!」
 電王とカメレオンイマジンとの戦闘は一方的に展開していました。電王強い。激強い。いつもハナに殴られている人が中に入っているとは思えません。が、肝心なところでカメレオンイマジンに逃げられてしまいます。どうやら身体が上手く動かなかったらしく、モモタロス曰く「良太郎の身体、油が切れたみたいに動きにくいぜ」──ってそれ筋肉痛ー!? ああこりゃヒドイ。かなりヒドイ。すごい乳酸たまってますよ、良太郎の身体。と、そこに「アイツの契約者、さがさなくっちゃ!」と駆けつけるハナ。それを聞いたモモタロスは山越との約束を思い出し、「ああーっ! アイツのこと忘れてた!」と慌てて駆け出します。が、山越はなかなか見つかりません。「あ、あいつ、まさか捕まっちまったとか……?」と焦っていると、身体の内側から良太郎の声が。「ねぇ、何やってるの?」「お、おお、良太郎、起きたのか……」良太郎の声がいつになく低く、不機嫌そうです。「また僕の身体で何かしてるんだ?」「い、いや、今ちょっとゴタゴタしているからまた後で……」「これは僕の身体なんだからね! 出てってよ!」ここまで来ると、流石のモモタロスでも良太郎が怒っていることがわかったようです。「…………」と黙って良太郎の身体から出て行くモモタロス。と、そこにタイミング良く「せんぱーい! ひどいじゃないですかー!」と山越が駆け寄ってきます。もちろん良太郎には何のことだかさっぱりわかりません。「ええ? ちょっと……」とか言っている内に恐ーいヤクザのお兄さん達に囲まれてしまいます。「またお前か……」とヤクザ達が取り出したのは特殊警棒。昼間のことで流石に良太郎を警戒しているようです。が、そんなことすら知らない良太郎は混乱するばかり。

「な、なんでこうなるわけ……?(;;)」

それは君の運が悪いから。
──続く。



●ストーリー考察

・ライダーパスは電王になれない人間でも、わりと複数の人達が持っている。というより、パスはデンライナーに乗車するための必需品のようだ。むしろパスで変身できるというのが珍しいのだろう。確かに、最初はハナがライダーパスを持っていたくらいだし。重要なのは、ハナの持っていたパスだけが電王に変身できる「特別製」なのか。それとも条件さえ揃っていれば、ライダーパスならどれでも電王に変身できるのか。そこが問題。

・パスは乗車用。チケットは操縦用といったところか。

・謎の男性客とすれ違っても、ハナはとくに気にした風もなかった。どうやら割としょっちゅう他の客と会うことがあるようだ。

・良太郎が意識を失うと、モモタロスはその間は身体を自由に出来るようだ。例え「特異点」であっても意識がなければただの人間。イマジンの行動を制限することは不可能なようだ。

・駆けつけた警察を見ても尻込みしないM良太郎。モモタロスがバカなのか、それとも未来には警察がないのか。って、過去に来て未来を変えようとしているイマジン達は全員犯罪者に決まってるか。警察なんて恐くないのだろう。

・もしやイマジン=未来の犯罪集団、か?

・男子トイレの扉の向こうにデンライナーを見た警官達。デンライナーのいる空間がパスで開いているとき、パスを持っている人間のみならず、第三者の目にもしっかりその光景が見えるようだ。

・元の世界でのモモタロスはかなりおしゃれな人物だったようだ。

・「お前やっぱりセンスおかしいぞ!」と怒るモモタロスに、意外にも怒って「人の財布で勝手に買い物する人に言われたくないよ」と強く言い返す良太郎。どうやら気絶している間にされた事に対して、かなり怒っているようだ。それも当然だろう。モモタロスは良太郎の身体で人を傷つけた。第一話からわかるとおり、良太郎は他人を傷つけることを極端に嫌う少年だ。モモタロスの言動が良太郎の逆鱗に触れるのは至極当然の話だ。

・ハナとオーナーは契約をかわし、それによってデンライナーはイマジンを追っている。ここでいう「契約」がイマジンと人間のそれと同じなのかは不明。また、以上の言葉から推察するに、イマジンを追うのはハナの個人的事情からきているようだ。

・オーナーには何故か好意的かつ腰の低いモモタロス。どうやら頭が上がらないらしい。あのモモタロスをしてそうさせるということは、イマジン的にもかなりの人物として見られているのかも。

・山越がイマジンに取り憑かれたのは、たまたま高い建物の最上階に住んでいたから? イマジンはとにかく手当たり次第に取り憑いている可能性が大。

・「いつもの」のチャーハンにはデンライナーの旗が。流石はデンライナー。ちなみにスペルは「DEN LINER」。

・最後まで旗を倒さずに食べるのが醍醐味。

・デンライナーについて聞く良太郎を、「列車ですよー」とか「わかっている人なんてそうはいないんですよ」とか「知っていても知らなくても、時間は流れますからねぇ」とのらりくらりとかわすオーナー。どれも含みのある物言いである。流石に時の流れの中を自由に行き来しているだけに、非常に自然体な人物のようである。しかし、チケットやパスを持っていない人間が時間を行き来することだけは絶対に許さないようだ。……あるいはオーナーが良太郎の敵に回る可能性もあるかもしれない。

・山越の夢はミュージシャン。彼が戻りたい過去は、まだ仲間と共に夢が輝いていた頃だろうか? それとも借金地獄になる前の自分だろうか?

・モモタロスの欲しい分け前は9350円。服代と思われる。モモタロスに金銭感覚や、金に対する関心は全くないようだ。それにしてもあの服が9350円……是非紹介して欲しい……

・M良太郎で変身する場合、先に赤いボタンを押してからパスをセタッチする模様。

・「そうか、特異点に取り込まれた間抜けはお前か」とカメレオンイマジン。すでに電王とモモタロスのことはイマジン内でも有名なようだ。また、この台詞から特異点の特性と知名度がそこはかとなく想像できる。

・山越のことを心配するモモタロス。意外と義理堅い性格のようである。

・またもや勝手に身体を使われたことを非常に怒る良太郎。モモタロスの言動が自分の対極にあるだけに、嫌悪感が募るのだろう。大人しい性格の良太郎があそこまでいうのはかなり珍しいことだと思われる。ただ、良太郎は優しい少年なので、モモタロスに一つでも認めるべき良い面があるのを発見すれば、仲良くやっていきそうな気がする。

・怒られて大人しく良太郎から出て行くモモタロス。実は人付き合いに関して不器用な奴なのかもしれない。ぶっきらぼうだけど、実は優しい人──みたいな。

・効くんですよねー、うどん粉の湿布って



4話『鬼は外! 僕はマジ』

●ストーリー紹介

「オラオラオラー! またんかいオラオラオラー!」と追い詰められること一週間。ようやく救われる瞬間がやってまいりました良太郎&デモンナイト山越! どうにもこうにも良太郎は事の次第がわからないわけで、しかしヤクザ側は良太郎(というかモモタロス)の実力がよくわかっているわけですよ。「今度は昼間みたいにいかねえぞ!」とか言われても良太郎にはさっぱりわかりません。「やっちゃってくださいよ、先輩!」「ええ? そんなこと言われても……」仕方ないので良太郎はヤクザの一人を真っ直ぐ見据え、一睨み。……するかと思いきや、なんといきなり財布を取り出しました。「じゃあ、いくらぐらい……?」って、金で解決する気ですか!? こりゃ前代未聞のヒーローがいたもんだ! とか冗談を言っている間もなく、どこからか騒ぎを聞きつけた警察の気配が。ウーウーとサイレンが鳴り響きます。あ、いや、ごめんなさい。そういえば前回、ヤクザの事務所の警報が鳴っていましたね。多分それで飛んできたんだと思います。とはいえ、自分たちも脛に傷のある身。今回は自分たちの味方のはずなんですが、警察の登場に思わずヤクザ達は視線を宙に泳がしてしまいます。というか、特殊警棒をもって少年を囲んでいる光景を見られたら、逆にヤバイわけですよ。と、そんな刹那の隙を突いて「今の内に!」と良太郎が山越の手を引いて逃げ出します。流石は良太郎、虐められたり絡まれたりすることに慣れているせいか、逃げ時をわきまえています。うん、意外と機を見るに敏な少年なのかも。
 一方その頃、M良太郎を見失ったハナはデンライナーに電話をかけて──ええっ!? 携帯電話からデンライナーに連絡できるんだ!? しかも食堂車直通だし! スゲー、デンライナーの電話番号知りてぇー(゜Д゜) ってそれはともかく。ハナの目的は、デンライナーにモモタロスがいるのかどうか知ること。ナオミさんに確認すると「モモタロちゃんなら戻ってきてますよ♪」という返事が。「ということは今、(身体を動かしているのは)良太郎ってわけ? 良太郎がどこにいるのか聞いて!」と慌ててナオミさんにお願いするハナ。それを聞いたナオミさんが「良太郎ちゃん、何処行ったかわかります?」と聞くと、モモタロスは突き出された電話を腕ごとペシッとはね除け、「あ〜? ケッ、完全に閉め出されたからわかんねぇ!」と拗ねた子供のように顔を背けます。ハナは腕時計で時間を確認し、デンライナーの停車時刻までまだ30分以上あることを知ります。つまりそれまでは、前回のようにデンライナーのパスを使っての救出は出来ないということです。「どこかに隠れてればいいけど……!」と再び良太郎捜索を開始し、オープニングへGO!
 どうにかヤクザから逃げおおせた良太郎と山越は、どこかのビルの屋上で一息つきます。二言三言言葉を交わすと、「先輩、なんか感じが違うなぁ? どうしちゃったんですか?」と山越に言われ、ギクリとする良太郎。誤魔化し笑いを浮かべながら「この人、誰だろう? モモタロスの友達……?」などと良太郎がお気楽なことを考えていると、「ま、いいや!」とやにわに山越が盗んできた札束を取り出します。それを見て表情がこわばる良太郎。「あの……それってあの人達から盗ったんですか?」「何いってるんですか! 打ち合わせしたじゃなっすか!」と山越から、モモタロスと彼が企てた計画の話を聞かされます。「はい、これ約束の分け前!」「え? う、受け取れませんこんなの!」「ええ? 先輩が欲しいって言ったんじゃないですか!」と、山越の言葉で再び顔を硬直させる良太郎。モモタロスが彼に金を要求していたことがバレた瞬間です。思わず良太郎は猛然と立ち上がり、山越の手を引いて「一緒に自首しましょう!」「何いってんですか、あいつら悪徳業者だから大丈夫ですよ!」笑って流そうとする山越に、良太郎は真剣な面差しで「泥棒は泥棒です。どんな相手からでも、盗って良いなんてないんです」。ここで良太郎が真剣なことに気付き、山越はその手を振り払います。「冗談じゃないっすよ! 俺には金がいるんだ。もっともっと金が……金さえあれば、俺だって……!」と欲望丸出しにする山越の足元に、砂がさらさらと落ちていきます。それに気付いた良太郎は、彼にイマジンが取り憑いていることを知ります。あともう少しの猶予があれば事件も簡単に収まったのですが、ちょうどいいタイミングでカメレオンイマジンがやって来て、なんと山越を攫っていきました! 追いかけるため、慌てて変身しようとする良太郎。しかし、ビルの高さに怯えたのか、闘う勇気がくじけたのか、結局腰が抜けてしまい変身できませんでした。
 その頃、ハナは「ミルクディッパー」まで良太郎を捜しに来ていました。もしかしたら帰ってきてるかも、とほのかな期待を抱いて。扉を開けると、そこにはうどん粉湿布を悲しそうに見つめる愛理姉さんが。ちゃんと自己紹介と挨拶をしてから良太郎の行方を尋ねると、「良ちゃんのお友達? 昨晩はここに泊まったはずなんだけど……でかけちゃったみたい」。つまりいないということか。そうハナが判断して帰ろうとすると、「ちょっと待って! 良太郎の友達をただでは帰せません」と愛理姉さんがハナを捕まえます。え? なに? ただでは帰せませんって、もしかしてハナちゃんボコられる!? 良太郎、姉さんとどんな関係してんの!? 「コーヒー一杯どうぞ♪」あ……なるほどね、そっちの方向ね。つい悪い方向に考えてしまいました。だって不思議ちゃんって脈絡もなく悪意を吹き出すこと多いからいやぁはははは失敬失敬( ̄▽ ̄; でまぁ、ハナとしてはそれどころじゃないわけですから断ろうとするんですが「朝からバタバタしていると、幸運の星が逃げちゃいますよ」と不思議ちゃん発言に圧され、結局コーヒーを一杯いただくことに。愛理姉さん自慢のブレンドを口にしたハナは、開口一番「おいしい……!」と感嘆の息をつきます。「うちのコーヒー達、良い仕事するでしょ?」と自慢げな姉さんに頷きながら、「いつも飲んでるコーヒーと全然違う」とハナ。って、そりゃあんなMUSASHIなコーヒー飲んでたら美味くも感じるわとw
 ちなみにその「いつも飲んでいるコーヒー」がどのように作られているのかというと……ちょwwwおまwwwwなにそのチューブ!? デンライナーの壁から生えたノズルから、なんか変な液体だか気体が出てきて、結果的にコーヒーみたいな黒い液体になったよ!? それを見て「よしっ……ジャン!」となにやら妙な容器を二つ取り出すナオミさん。ええっ!? この上さらに怪しい調味料を!? ああっそんなガバッと!? ……マズイわけですわ……
 ほわーんとした愛理姉さんの空気に感化されて、普通に会話してしまうハナ。良太郎についてちょっとお話した後、ミルクディッパーの店内にあるい望遠鏡や天体関係の本についての話題に触れます。「なんかね、好きなの。不思議じゃない? 今見ている光が、何千年も何百年も昔の光だなんて。まだ地球に届いてない光もあるだろうし……多分ソレが、良太郎の幸運の星かな……?」と、天井を通して空を見上げる愛理姉さん。相変わらず不思議発言ですが、彼女なりにしっかりと良太郎を心配していることが伝わってきます。愛理姉さんなりに、出来るだけ弟に幸運がやってくるように願っているんですね。
 さて、時は少し進んで、カメレオンイマジンが移動中の警備車などを襲って金を奪っている頃。(あ、ちなみに、最近の銀行やデパートなどのお金の移動は主に警備会社が行っているみたいです。なんとか警備会社という車が走っていたら、中に大金が詰まっていると思ってください。とはいえ間違っても襲っちゃダメですよ?) デンライナーの乗客室で良太郎からイマジンの契約者について聞いたハナは「イマジンの契約者がバカモモの泥棒仲間とはね!」とぴしゃり。「泥棒仲間じゃねえ! 用心棒だつったろうが!」と荒々しく反論するモモタロスに「警察はそう思ってない!」とまたもピシャリ。「しかも分け前まで要求したくせに何いってんのよ!」「アレは良太郎に返してやろうと思ったんだよ!「そんなお金はいらない」と、ハナとモモタロスの口論に、静かだが強い声で割り込む良太郎。振り向きもしません。かなり怒っている空気が漂っています。「あーもう、とにかく契約者の居場所をつきとめないと……」と頭を抱える二人に、モモタロスは「家なら知ってるぜ」と無造作に言い放ちます。どうやら山越と初めて出会ったときに家の場所を聞いていたらしく、地図のメモが良太郎のポケットに入っていました。自慢げに「感謝しろよ♪」と肩を叩くモモタロスを、良太郎は完全に無視。「行こう!」と立ち上がる良太郎に「ちょっと、身体平気?」と尋ねるハナ。これに良太郎は「うん。ショック療法かな。大分軽くなった」と答えます。そこに「俺のおかげだぞー」という気楽なモモタロスの声が。それにカチンときたのか、良太郎の足が止まります。またその空気を悟ってか「あんたは二度と出てこないで!」とハナもモモタロスに釘を刺しますが、そんなものはどこ吹く風。モモタロスは「へっ、戦いになったらよ、俺を呼ぶしかないんだからな」と余裕たっぷりです。しかし、

「呼ばない」

良太郎がきっぱり言いました。「なにぃ?」「呼ばないよ。一緒に闘いたくないんだ」やっぱり良太郎、振り向きもしません。冷たい声で言います。流石にヤバイと感じたのか、モモタロスも困惑した声で「……怒ってんのかよ? 警察のことなら……」と言いかけたところで、良太郎が遮ります。「僕のことならどうでもいいよ。慣れてるし。でも、泥棒とか人にお金を要求したり、取り上げたり……好きじゃない。大切なものとか、お金とかなくすのって、つらいよ」いつにない本気モードの良太郎に、モモタロスは「そ、そんなにマジになることねぇじゃねえか。なあ?」とハナに水を向けますが、ハナは相手にしません。そこに「ねえ? まだ決めてなかった僕の願い、モモタロスが僕から離れるっていうのダメ?」と良太郎が言ったものですから、さぁ大変。事実上の絶縁状です。モモタロスの声も自然と大きくなります。「そんなのダメにきまってんだろ! それによ、モモタロスってのはやめろよ!」「そっか……」淡泊な呟きだけを残して、良太郎の姿が扉の向こうに消えました。「おい……!」空を切るモモタロスの手。振り返ると、ハナが呆れたような顔でモモタロスを見ています。「……良太郎が怒るのも、無理ないよね」とむしろ怒りを通り越した声で言い置いて、ハナも乗客室から出て行きました。それを苛立たしげに見送り、モモタロスは「……勝手にしろっ!」とふて寝モードへ。もはや人間関係がボロボロです。
 さて、山越がどうなったかというと。文字通り、死ぬほどのお金に溺れておりました。部屋までやってきたヤクザに「助けてくれー!」と叫ぶほどお金に埋もれております。確かにこのままじゃ溺死してしまいそうな勢いです。死ぬほどのお金ってこういうことかー、とか言ってるとカメレオンイマジンが出てきてヤクザ吹っ飛ばしたー! しかもカメレオンイマジン、さらにお金を持ってきたようで。バサバサバサと札束の海に追加していきます。「これでもう十分、死ぬほどの金だ。お前の望みは果たしたぞ」と山越に契約完了を告げます。「お前の望み」……その単語に、思わず写真立てをみる山越。「金さえあれば……違う。違うんだ。俺の望みはこんなはずじゃ……本当はあの時……」と、ここに来て彼はようやく気付きます。自分の本当の望みは、お金では叶わないと。しかし、契約は完了してしまいました。契約に基づき、山越の身体は桃のようにパックリ割れ、過去への扉を開きます。カメレオンイマジンがそこをくぐって過去へ飛ぶと同時、良太郎とハナが部屋へ乗り込んできました。瞬間、二人は手遅れになったことを知ります。すぐにライダーチケットをかざし、2006年3月15日という過去の時間を得ます。「この日についての記憶は?」と山越に聞くと、彼は自嘲気味に答えました。「忘れられるわけねえよ……人生で一番まぬけな日だ……」と過去を語り出しました。一年前、山越とその仲間は売れないバンド活動に終止符を打つため、人生最大の賭に出ました。そして、そのためのオーディションを受ける日、山越は迷子の女の子を助けていてオーディションに間に合わなかったらしいのです。その結果、オーディションを受けることが出来なかったどころか、仲間の気も抜けてしまい、「最悪でもきっぱり解散!」と行くはずが、結局どこか空中分解ぎみな曖昧な終わり方となってしまって、山越はずっと心の中がもやもやしていたのです。それで夢に踏ん切りが付かず、自分もお金さえあればデビューできるんじゃないのかと考え、借金を繰り返してCDを出して行くも……という感じで借金地獄へ堕ちていったと。「バカだったなぁ……金でCD出したって、きっともやもやは消えない……」と後悔する山越。良太郎に視線を向けて「先輩……巻き込んですみません……」しかし、良太郎は首を横に振り、「勝手に割り込んだのはこっちだから……」と、あくまでモモタロスの行動を自分の責任に置き換えて、答えます。そして山越から当時いた場所を聞き出し、良太郎は電王へと変身して過去へ飛びます! 今回はモモタロス抜きなのでゼクトルーパーの姿で──あッやべッこれ電王だった! プ、プラットフォームでデンライナーにのりまぁ〜す♪
 過去ではさっそく山越の身体を乗っ取ったカメレオンイマジンが暴れたい放題。炎を吐きまくって街を破壊しまくり。そこに颯爽とデンライナーが現れ、電王がカメレオンイマジンの前に立ちはだかります。するとカメレオンイマジンはひ弱な山越の身体を捨て、本来の姿で電王と対峙します。「本当にバカモモなしで闘うの!?」と問うハナに、良太郎は「僕はいいから、早く彼を」と山越を指します。「今ならまだオーディションに間に合うかもしれない」と。そう言い残してカメレオンイマジンに掴みかかっていく良太郎。ハナはそれを了解し、山越と迷子の少女を助けに行きます。山越がオーディションに間に合うよう、少女のことは自分に任せてもらい、彼をオーディションへと送り出します。「ありがとう! 本当にありがとう!」と走り去っていく山越。
 その頃、案の定、良太郎はカメレオンイマジンにボコボコにされていました。そりゃもうボッコボッコに。その様子がわかるのか、デンライナーの中でイライラするモモタロス。苛立ちのあまり、そこらへんをうろちょろしながら「おい〜、いいのかよっ、良太郎〜!」とブツブツ呟きます。そのうち、とうとう我慢が出来なくなって「馬鹿野郎! 死んじまうぞ! 俺を呼べよ!」とモモタロスは声を大きくして叫びました。良太郎が死ねば、モモタロスも死にます。モモタロスの焦りはかなりのレベルです。しかし、良太郎は答えません。一人で戦い続けます。沈黙、それが良太郎の意思でした。詰まるところ、これは二人の我慢比べなのです。良太郎の意地が勝つか、それともモモタロスの意地が勝つか。
 結局、根負けしたのはモモタロスでした。「わ〜っかったぁ! もう二度と泥棒の味方したり、金の要求とかしねぇ! だから俺を呼べ! 良太郎!」とほとんど涙声で叫ぶモモタロス。そんなモモタロスの声に、ようやく良太郎が答えました。

「……ごめんなさいは?」

「ええ?」
「……ごめんなさい、は?」
「あ〜……う〜……もぉぉ〜……ごめんなさーいッッ!!
その瞬間、良太郎が心を開いたのかモモタロスの姿がデンライナーから消えました! そして流れ始めるエンディングテーマ! ソードフォームへ変身する電王! 「俺、ようやく参上!」
台詞の通り、ようやく参戦できたモモタロスはこれまでのうっぷんを晴らすかのように激しく闘います。「今更遅い!」と炎を吐くカメレオンイマジンに向かって「今更もくそもねぇ! 言ったはずだぜ、俺は最初から最後までクライマックスだってなぁッ!」と決め台詞をぶっつけ、圧倒的な実力でカメレオンイマジンを一気に追い詰めます。で、なんだかんだで「今日の必殺技はひと味違うぜ! 俺の必殺技パート2・ダッシュ!」とかのたまいながらカメレオンイマジンをブッ倒すわけですが、ぶっちゃけどこがひと味違うのかさっぱりわかりません。良太郎だって「同じじゃん」と突っ込みます。いや、モモちゃん、そこ「へへっ」とか自慢げに笑う所じゃないんですけどー。
 さて、無事に事件を解決した後。三人がデンライナーでナオミさん特製MUSASHIコーヒーを飲んでいると、オーナーが「いつものアレ」を食べながら「感心しませんねぇ」と一言。どうやら山越の人生を少し変えたことについて言っているらしい。オーナー曰く「あの程度では時間の運行に影響は出ませんが……彼は結局オーディションに落ちて、バンドを解散するんです。ただ、もう一度夢を追う決意をしました。お金ではなく、自分の力で。……でも、それだけです。それだけ。変える意味はない……それに、流れる時はけっして戻らないから、美しいんだと思いますよ……」と、ここでいつもの旗がパタリと倒れます。「……ま、いいんですけどね」とスプーンを置き、乗客席から出て行くオーナー。その姿を見送った良太郎はポツリと。「間違ってるのかな……」それに対して、ハナも少し浮かない顔で「わかんないけど……でも、それでも変えたい時間は、やっぱり、あると思う……」と返します。そこにモモタロスが割り込んできて、「おい良太郎。お前へなちょこだと思ってたが、けっこう頑固で根性あるじゃねえか。えぇ?」と声を掛けながら良太郎に近づきます。良太郎もまんざらではなさそうに「そうかな?」と照れ笑いを浮かべます。「へっ、なにが『そうかな?』だコノヤロウ!」と笑い突っ込みをいれつつ、「まぁモモタロスってのはセンスねぇけど……センスねぇよな。センスねぇけど……」よっぽどモモタロスという名前にセンスがないってことを強調したいようですが、結局は「ま、呼びたきゃ勝手に呼べよ」とちょっと突き放すように言い放つモモタロス。それが照れ隠しであることはもうバレバレです。だから良太郎も笑って、「うん。そうするよ、モモタロス」と。ハナもそんなモモタロスを横目に見て、笑みを浮かべています。三人取り巻く空気が優しくなり、またちょっとだけ絆が深まったような、そんな時間を乗せて……デンライナーは今日も走るのでした。



●ストーリー考察

・ヤクザに怒られてすぐに財布を取り出す良太郎。事情がわからない故に面食らった様子だったが、それ以外ではかなり落ち着いている様子だった。これまでの人生で経験した不運が、彼の神経を大分図太くしているのだろう。財布を取り出すという判断も、状況がここまで特殊でなければ、なかなか賢い選択になったと思われる。また、隙を見つけて逃げ出すなど、ちゃんとただの小心者ではないことを示している。良太郎が小心者ならば、隙が生まれても恐怖で足がすくんだり報復を恐れて逃、げ出すことは出来なかったはずだ。

・ハナの携帯電話からデンライナーの食堂車に電話が繋がる。ハナの携帯電話が特殊なのか。それともデンライナーにちゃんと電話番号があって、何かしらの技術で電波ないし電線が繋がっているのか。ハナが未来人だとすると、未来の携帯電話にはそれぐらいの機能があってもおかしくないと思われる。

・「完全に閉め出されたからわかんねぇ」とふてくされるモモタロス。どうやら良太郎が本気になれば、完全にイマジンの乗っ取りを防ぐことが可能なようだ。しかもその場合、良太郎に関する情報がある程度シャットアウトされるものだと思われる。

・「デンライナーの停車時刻」──どうやらゾロ目の時間はデンライナーの停車時刻のようだ。そういえば確かに第一話のデンライナーは良太郎の前で停車し、それ以外では走り続けていた。ハナが良太郎に「パスを返して!」と要求したときもデンライナーは止まらず走り続けていたので、停車時刻以外では常に走り続けるものだと思われる。(乗客の意思では絶対に止まらない。オーナーの意思によってのみ動く。それがデンライナー)

・「運良く逃げられましたね」と言う良太郎に「運いいですか、これ?」と聞き返してしまう山越。そして「運良いですよ、かなり」とさらに重ねる良太郎。あのように囲まれた経験は山ほどあるが、そこから逃げられたことは数少ないのだろう。これだけのやりとりで、良太郎の不運の経験値がどれほど深いかわかるというものだ。

・「僕にも半分責任がありますから」──事の真相を知った良太郎の台詞。実際にはモモタロスが良太郎の身体を使用してのこととはいえ、それを止められなかった、あるいは知らなかったのは自分の責任……。そう考えての台詞だと思われる。これから察するに、やはり良太郎はかなり責任感の強い少年のようだ。こういう性格なら、彼が電王に変身して闘うことを受け入れたことも、違和感なく納得できるというものだ。良太郎は成り行きやなんとなくで変身するのではなく、闘う覚悟と人を助ける意思をしっかり持ってライダーパスを握っているのだ。

・「泥棒は泥棒です。どんな相手からでも、盗って良いなんてないんです」──両親の教育の賜物か、それとも姉の愛のなせる技か。良太郎は超がつくほど心根が真っ直ぐな少年に育っている。どんな時でも、どんな相手でも、正しいことを正しくちゃんと言えるように。とはいえ、自分が被害者の場合は強く出られないようだが。

・「ミルクディッパー」に訪れるハナ。家庭のことや、姉・愛理のことなど、すでに良太郎からある程度聞いているものと思われる。

・部屋に連れ戻される山越。「契約は果たすからここにいろ」と言われます。もしかするとイマジンには契約者の位置を感知する能力がないのかもしれない。あるいは面倒を嫌ったカメレオンイマジンが、余計なことをして山越が捕まることを恐れたのか。また、山越が下手に出歩いて事故などに遭って死亡することを懸念したのかもしれない。

・どうやらハナは生まれてこの方、ナオミの淹れるコーヒーしか飲んだことがないらしい。味音痴か? そういえばオーナーのランチもナオミが作っているわけだから、デンライナーの乗客のほとんどが味音痴なのかも?

・ミルクディッパーはライブラリーカフェ。本が多いのは当たり前だが、そのほとんどは愛理の趣味である天体関係の本。望遠鏡のディスプレイなどが見受けられる。

・「うん。ショック療法かな。大分軽くなった」と良太郎。常識的に考えてそんなはずはないので、はったりだと思われる。それほどまでに、モモタロスを頼りにしたくなかったのだろう。

・「僕のことならどうでもいいよ。慣れてるし。でも、泥棒とか人にお金を要求したり、取り上げたり……好きじゃない。大切なものとか、お金とかなくすのって、つらいよ」──良太郎が自己の不運故に他人の不幸に敏感なのはずっと言っているとおり。自分もよく大切なものを奪われるから、そういった人を見ると共感せずにはいられないのだろう。しかし、今回のこの台詞からはそれ以上の感情を感じる。そういえば、未だ良太郎・愛理の両親の話が出てきていない。もしかすると、良太郎は両親を亡くしているのだろうか? しかも、何かに奪われる形で。そう考えると、この良太郎の台詞はかなりの深みを持ってくる。あれほど怒るのも、確かに無理もないのだ。

・ライダーチケットでデンライナーを操縦した途端、デンライナーの路線がズレ、新しい方向へと走り出した。チケットによって特定の時代へ行くことはあくまで「イレギュラー」であるという演出だろうか。それにしても停車時間以外では走り続けているデンライナーに、電王はどうやって乗り込むのだろうか。

・過去で、とある家を建てるための材木を燃やしてしまうことで、現代の家が消えてしまったり、工事現場での足場などが消えてしまう。直接的だけではなく、間接的にも過去の変化は現代に影響をおよぼす。

・過去の世界にて、パニックになって逃げまどう人々の中に、謎の懐中時計の男が。相変わらず登場するだけなので、何者なのかは一切わからない。ただ態度は悠然としているので、大分肝の据わった人物であることだけはわかる。

・「今ならまだオーディションに間に合うかもしれない」と、あくまで山越を助けることにこだわる良太郎。時間の運行を守るためだけじゃない。山越の人生を変えるためにも過去へ来たのだ、と言わんばかりだ。

・意識を取り戻した途端、初対面のハナに対して「あ、あの子は?」と尋ねる山越。この台詞だけでも、彼の人の良さが見て取れる。なんとなく迷子の女の子を助けようとしたのではなく、生来の人の良さで手をさしのべたのだ、と。確かに彼は、過去を思い返すときも、けっして女の子を助けたことを悔やんでなかったし、肝心なときに最悪なタイミングで迷子になっていた少女を恨むようなことも言わなかった。本来は良太郎のように真っ直ぐな人間だったとわかる。

・モモタロスに「ごめんなさいは?」と謝罪を要求する良太郎。こうして見るとまるで父親と子供のようである。思うに、これは良太郎とモモタロスが「対等」になるための儀式だったのかもしれない。

・俺の必殺技パート2・ダッシュ。ただ単に縦斬りが横斬りになっただけ。ほんとそれだけ。

・一人の男がオーディションにいった程度では時の運行に影響はない──。それはオーナーが、山越にデビューする実力がないことを見越していたからか。山越に実力があればとっくにデビューして金に執着することはなかっただろうし、結局イマジンに取り憑かれたと言うことは、その実力がなかったということである。だから結局オーディションに間に合っても運命は変わらない、と読んだのかもしれない。

・またそういった見通しとは別に、「時間の修復力」に期待していたのかもしれない。運命はもう決まっており、ささいなことなら「世界そのもの」が運命を修復してしまう。よほどのことをしない限り、山越がプロデビューするような歴史は生まれないと予想していたのかもしれない。

・また、オーナーは、オーディションに間に合った山越の一年間の歴史を知っていた。それはどこから得た知識なのか? もしかするとオーナーは文字通り「時を統べている」のかもしれない。まるで神様のように。

・時間の理論には、いわゆる「ジェイルオルタナティブ」や「バックノズル」というものがある。ジェイルオルタナティブは「全てのものには代わりが用意してあり、誰かが何かをしなくても別の誰かがやってしまう」という意味で、バックノズルは「今起きなくても、起こるべき事は絶対に起きることであり、それはどうしても避けようがない」という意味である。 これを考えれば、イマジンのように超常的な存在による行為以外では時間の運行は変えられず、基本的には何が起ころうとも歴史は予定通り進むことになっているのだ。よって過去においてイレギュラーを起こしたとしても、それがささいなものなら、同じ些細なイレギュラーが発生して帳尻が合わされてしまうのだ。山越の人生は、これに類するものだと思われる。

・なので、オーナーは「何も変わらない」と言ったのだと思われる。ただし、何も変わらないのは「時の運行」の話であり、「それでも変えたい時間はある」というのがハナと良太郎の見解であろう。彼ら若者にとっては「時の運行」というマクロ的なものより、「山越がどんな気持ちでこれからの人生を生きるのか」というミクロ的なものの方が重要に思えるのだから。

・「時間の中」に突然現れた謎のイマジン。その正体はおそらくウラタロス。何故彼があんなところにいるのかは謎。次回明らかになるか?

・今回は実に見事な「仮面ライダー」だったと思われる。泥棒はいけない。悪いことをやったのに開き直ってはいけない。他人から大切なものや、お金を取り上げたりしてはいけない。そんなことをやる人間は、例え良太郎のように非力な人からも完全に拒絶されて蔑視されるし、他の人からもあきれ顔で無視される。悪いことをしたと思うなら、ちゃんと「ごめんなさい」を言わなければいけない。迷子の子供を見つけたならちゃんと助けてあげるべき。お金だけでは叶わない夢もある。等々。
 子供の見本となる番組としてはかなり良質な回だったのではないだろうか。特にこれらのことを主人公である良太郎が言葉にも態度にも出していることが、一番、見ている子供達に影響を与えると思われる。またもう一人の主人公であるモモタロスも、結果的には「良い見本」になっているので、見事だと言わざるを得ない。

・ただおもしろいだけではなく、「子供番組」として子供に良い影響を与えるストーリー。「電王」という番組が目指している方向が、見えてきたような気がする。

・また上記しているが、今回のエピソードは良太郎とモモタロスが「対等の関係」になるために必要な話だったと思われる。良太郎とモモタロスのあるべき関係は「協力者」であり、良太郎が特異点であることをかさに来てモモタロスを利用するのもアウト。逆にモモタロスが「戦いになれば俺に頼るしかない」と傲るのもアウトだ。一番いいのは彼らが互いに尊重し合い、「戦いはモモタロスに任せるよ」「お前の信頼に応えるぜ!」という関係だと思う。だって、それがきっと一番美しいから。

・微妙に、今話題の「いじめ問題」にも言及している。「誰かの大切なものや、お金を取り上げたりしては、つらい」のだと。

・「あんたに必要なのはエチケット!」




5話『僕に釣られてみる?』

●ストーリー紹介

今回はウラタロス登場の回ーッ!
というわけで大興奮の銀瀬ですが何か?!!(*゚∀゚)=3ハフンハフン って思ってビデオ回したら早速出てきたのはナオミコーヒーorz 一気に萎えました。つか、何ですかアレはッ。もはやコーヒーじゃない! もう一度言うけどアレはもはやコーヒーじゃないーッ! でもモモタロスは美味いとか言ってます。信じられない味覚です。いくら「モモタロスちゃんをイメージしたコーヒーでーすっ♪」とか言われたからって。どうでもいいですがスーツの形状上、どうしても鼻の部分に謎のクリームが付いてしまいますが仕様です安心してください。まぁ人間のハナの方はこの間、愛理姉さんのブレンドコーヒーを飲んだおかげで人並みの味覚を取り戻したのか、手をつけようとしませんでしたけどね。うむ、それが正解です。飲んだら死ぬよ? それにしても相変わらずオーナーは旗を倒さないように飯喰ってます。いつも飯喰ってるなアンタ。とまぁいつも通りの風景が展開されているデンライナーなわけですが(いつも通り?)、ここでいきなりモモタロスが「何か匂うぞ! イマジンの匂いだ!」「イマジンはあんたでしょ!」「そーでした」いやいやコントかよ。モモタロスが言うには、なにやら「自分以外のイマジン」の匂いを感じるのだとか。何処だ何処だ、と探し始めるモモタロスに、オーナーは口をモグモグさせながら「別にいてもいいですよ。イマジンだろうと暇人だろうと。チケットさえ持っていれば乗せます」なんて平然と言います。
 さぁ、丁度その頃、ミルクディッパーの本の買い出しに行っていた良太郎は、無事に本を購入して自転車に乗っていました。すると飛んできた小石にぶつかりました。良太郎も歩けば石に当たる、とはこの事ですね。テストに出ませんから憶えなくてもいいですよ。普通に考えて何もないのに石が飛んでくるわけはないので、蹴った人がいるわけですよ。で、その石を蹴ったのが今回のイマジンの犠牲者、大輝君。実は大輝君、サッカーが大好きなんですがいつまで経っても試合に出してもらえないので、ふてくされて試合会場から帰る途中でした。そこで苛立ちまぎれに蹴った小石が良太郎に当たったわけで。いやもうどこまで運が悪いんだ君は、良太郎君。とにかく自分の蹴った小石が自転車のお兄さんをブッ倒してしまったということで、一応心配して良太郎に駆け寄る大輝君。と、そこに更に良太郎の運の悪さが呼び寄せたトラックが! 急ブレーキをかけられますが、勢いは止まらず、荷台に載った荷物のいくつかが良太郎と大輝君に降りかかります! そして更にどこからか飛んできた光の球体が良太郎にぶつかります! つまりはイマジンに憑依されたというわけです! ……もう何と言っていいのやらわからないほどすごい運の悪さですぜぇ……(´Д`;) すぐに救急車とパトカーがやってきて事件の収拾に入ります。
 そんなわけでミルクディッパーの愛理姉さんに事故の連絡が入ります。が、愛理姉さん、意外と落ち着いていました。「どうせ検査入院で一泊とかそんなですよ」と結構軽め。あんまり心配してないみたいです。なにやらこういったことは年に数回あるそうで。しかしまぁ、そんな美人姉さんを狙うムカツキ尾崎とオカルト三浦にとっては、これは千載一遇のチャンスなわけですよ。敵の城を攻めるときはまず外堀から埋めろ、というわけで二人は競争するように良太郎のお見舞いに向かいます。それにしても尾崎と三浦のやりとりがひどくいやらしい。「手ぶらにお見舞いに行くのも」と話を振ると脇目もふらず土産を買いに行った三浦に対して、「可愛いぐらい、単純だねぇ。ハッ!」と尾崎。どう聞いても悪役の声です。こいつもそのうちイマジンに取り憑かれてとんでもないことなりそうですな。で、尾崎が「急いで走ってきたよ!」という風に下手くそな演技をしながら病室へ入ると、そこではなんと、良太郎が看護師さんや女性患者さん達に囲まれているじゃありませんか! というわけでハイッ、ウッラタロスッ♪ ウッラタロスッ♪ キター!(・▽・) 遊佐ボイスでエロエロトークです。「欲しいもの? ……愛、かな」なんてもう、うはっ、うへっ、うほっ! 女性陣メロメロです。そこに割り込んできた、どう見ても行かず後家なブサイク婦長さえウラタロス良太郎=U良太郎にかかれば赤子のようなもの。「婦長さんの手、握っていると安心するな。一昨年亡くなった姉といるみたいで……」とU良太郎に言われ、泣きながら陥落する婦長。ヲイヲイ、愛理姉さん生きてるから、愛理姉さん生きてるから( ̄∇ ̄;) 意を決して尾崎が「えっと……君、良太郎君じゃ……?」と声を掛けると、彼は唇に人差し指をあて、「しーっ……気をつけた方がいいよ。言葉の裏には針千本。千の偽り、万の嘘、それでもいいなら……僕に釣られてみる?」と、にやりと笑いました。んー、台詞は格好いいんですが、正直タイミングが微妙〜( ´・ω・`)ショボーン
 さて、ようやく良太郎の状況に気付いたモモタロスはデンライナーの中でぎゃあぎゃあ文句を言います。「やられた! 良太郎の身体が別のイマジンに乗っ取られた!」と。それを聞いたナオミさんやハナも驚いて色々とコメントし合います。だってさー、普通別のイマジンが取り憑いていたらわかるもんだしー、つかそんな奴に憑依してもメリットないしー、そもそもそんなこと出来るなんて初耳だしー、みたいな。とにかくこうしちゃいられん、とモモタロスはウンコきばるようにウラタロスを追い出しにかかります。
 一方、U良太郎のことを妙に勘違いしてしまった尾崎は、自分のことを棚に上げるために、これまたいやらしい口調で良太郎に近づいていました。なにやら、U良太郎=良太郎の本性、と思った様子で。「お姉さんには言わないから〜」と第二話でひっかけていた女の子について口封じをしようと、ほんとにやらしい口調で言ってきます。しかし、そんなムカツキ尾崎程度、ウラタロスにしてみれば赤子も同然。千の偽り、万の嘘を操る彼に口先で勝つなんて不可能。「未来のお兄さん」扱いされた尾崎はあっさりとU良太郎に財布を奪われ逃げられたのでした。帰ってこない財布とU良太郎を待ち続けるその姿が痛ましい。
 その頃、良太郎と同じ病院に検査入院することになった大輝君ですが、これも運命の悪戯か。それとも強い望みを持つ者にイマジンは牽かれてくるのか。かつて出場した試合で犯した、PK失敗というミスを夢に見る大輝少年の前に、カニイマジンが現れます。「お前の望みを言え。どんな望みでも叶えてやろう。お前の払う代償は、たった一つ……」
 悠々と病院を抜け出したU良太郎を、遅れて見舞いにやってきたオカルト三浦が発見します。「点数稼ぎのチャンスだ!」と言わんばかりに駆け寄って声をかけるも、U良太郎はつまらなさそうに三浦を一瞥するだけです。彼としてはほっといても他人が近づいてくるわけですから、思わず漏れた言葉は「飢えた魚は、猫でも釣れる」。つまりまー、飢えた魚はお腹ぺこぺこですから視野狭窄に陥ってるんで、目の前に餌があったら、例えソレが猫のたらした釣り針であってもパックンしちゃうってわけですな。要するに良太郎の周りには愛に飢えた人が多いというわけです。と、ここでモモタロスの追い出しが始まり、良太郎の肉体の奪い合いが始まります。「俺、参上ー!」「僕に釣られてみる?」と入れ替わり立ち替わり、モモタロスとウラタロスが良太郎の中を出たり入ったりします。そりゃもう激しく。それに巻き込まれたオカルト三浦は災難ここに極まれりって奴です。っていうかオカルト三浦、ムカツキ尾崎が「可愛いぐらい、単純だねぇ」と言ったのも納得。確かに単純で可愛い野郎です。いちいちM良太郎の言うことに反応しては靴を脱いだり正座したり。というか天然キャラ? ちょうどその頃、財布を持って帰ってこないU良太郎を待ち続けていた尾崎の背後から、ハナが現れます。なんと、病室の棚の中から。「えええ〜!?」と驚く尾崎を完全にシカトして、ハナは「……いない!」と叫んで走り出します。ちなみに病院内では走ってはいけません。よい子はマネするなよ? どうやらハナは良太郎のことが心配しすぎて、小さな棚から出てきたところを尾崎に見られてしまったことに頭が回らなかったようです。呆然とハナを見送った尾崎は、後ほど慌てて棚の中をあさりますが、もちろんそこにあるのは狭い空間だけ。いくらハナが細くて綺麗なおみ足をしているとはいえ、到底入りそうにありません。パンピーの尾崎はただひたすら「? ? ? ?」と頭をひねるばかりなのでした。で、話は戻って2体のイマジンに身体をめちゃくちゃにされている良太郎。ついには良太郎自身の意識が復活して、モモタロスもウラタロスも一気に追い出されてしまいました。「人が気絶していると思って……いい加減にしてよ、ほんとに」とハァハァいいながらエロイ台詞を吐きます。ほんとに総受けだなぁチミは。と、そこに合流するハナ。と、何故か迂闊にも良太郎達の前に姿を現して見つかってしまうカニイマジン。本当に迂闊です。この番組の登場人物は全員不運の星の下に生まれてきているんでしょうかね? それはともかく、カニイマジンの目的は大輝の願いを叶えること。その願いとは、サッカーの試合にレギュラーとして出場すること。つまり、現レギュラーの排除。というわけでカニイマジン、年も考えずにショタ少年をつけ回して狙っております。
 ところでデンライナーでは。モモタロスとウラタロスが良太郎をめぐってなおも喧嘩していました。なんかモモタロス、完全に「良太郎はオレの嫁だ!」状態で、「良太郎のセンスの悪さをなめんなよ!」とか実に愛に溢れた発言をぶちかましております。まぁナオミさんのおかげでウラタロスの正式名が決定したところで、「さぁ、決着つけようぜ!」とモモタロス。が、いいところで良太郎がカニイマジンと闘うために変身したので、デンライナーでの決着は後回しに。というわけで、「俺、さ……おいハナ邪魔だ。……俺、参上!」といちいち隣に立っていたハナをのけてまでキメポーズを決める電王ソードフォーム。どれだけかっこつけなのか、と。「いくぜいくぜいくぜぇっ!」と圧倒的な強さでカニイマジンを追い詰める電王ソードフォーム。しかしすばしっこいカニイマジンにはほとんど攻撃が当たらず、電王はほとんどやけくそ気味に「カニが飛ぶなぁっ!」と理不尽な言葉と共にそこらの石柱を蹴っ飛ばしてカニイマジンに激突させます。ちょっとシュールな光景でした。しかし、肝心のトドメ、といったところにきて電王に異変が。どうやら良太郎の身体が限界に達した模様。がっくりと膝をついてしまいます。すわ大ピンチかと思われましたが、カニイマジンはへたれだったのでそのまま逃げてくれました。ふぅー……あやうく電王が倒されて番組が終了するところでしたぞ( ̄△ ̄;)
 そんな感じで戦闘が終了して、再び舞台はデンライナーへ。モモタロスとウラタロスによる良太郎争奪戦の再開です。ってか普通にナオミコーヒー飲んでるのね、ウラタロス。君も味音痴? というわけで殴り合い開始ー! バキドカゲシゲシドッタンバッタンイヤンバカンアフン! 大人しそうに見えてウラタロスもなかなか激しい男です。二人ともそんなに良太郎の事が好きですか、そうですか。腐ってやがりますね。そんなわけで男達の熱き想いを乗せて、デンライナーは来週へ走るのでした。



●ストーリー考察

・良太郎の仕事はミルクディッパーのお手伝い。今回は本の買い出しのようだ。

・イマジンはイマジン同士で気配を察知することが出来るようだ。

・イマジンだろうと暇人だろうと、チケットさえ持っていればデンライナーに乗ることが許される。逆に言えば、チケットのない存在は何者だろうと乗ることを許されないということだ。

・序盤のサッカーの試合。赤チームと青チームの試合ということで、今回の話を象徴的に表しているのかもしれない。案の定、モモタロスとウラタロスがガチで喧嘩したという。

・ナオミコーヒーには隠し味にジャムが入っている。

・既にイマジンが取り憑いている人間は、他のイマジンから見ても「誰か取り憑いているな」とわかるようだ。

・ナオミ曰く「一人に、二つも憑いちゃうんですね♪」。どうやら初めて聞くケースのよう。それぐらい珍しいのだろう。またハナも「そんなことしてもメリットがないのに」とコメント。同時憑依は、あまりにも無駄すぎて誰もやらない行為、と言ったところだろうか。

・「どこまで運が悪いの、良太郎」とハナ。どうやら彼の不運を甘く見ていた様子。やはりまだ、良太郎を「電王の素体」としてしか見ていない発言に聞こえるが……

・大輝に宿るクラストイマジン。現在のところ、イマジンに取り憑かれている人間は全て良太郎と接触した後に取り憑かれている。良太郎が「特異点」であることに何か関連があるのかもしれない。

・病室の棚の扉から現れたハナ。デンライナーの停車時間で、なおかつそこが「扉」であれば開通可能なようだ。その場にいた尾崎を気にしていなかったのは状況が切迫していたからだろうが、本来ならばもう少し気をつけて運用していると思われる。しかしこういった状況が重なって、一部の人間にだけデンライナーの存在が伝わっているのだ、と考えるのは自然だと思われ。デンライナーに乗っている一般客は、特に選ばれた人間ではなく、たまたまその存在を知ってしまった人間が大半とか?

・「間違いない……良太郎君には……」と呟く三浦イッセー。自称スーパーカウンセラーの彼は見た目通りオカルト関係に強そうなので、良太郎に何かが取り憑いていることに気付いたようだ。これからの伏線になるだろう。

・「なんだか身体が重い……」「イマジンに好き勝手されていたから……」と良太郎とハナの会話。どうやら取り憑いているイマジンが何度も入れ替わるのは、良太郎の肉体に激しい消耗を与える模様。

・「貴様、仲間の癖に何故邪魔をする!?」とクラフトイマジン。やはりイマジン同士は基本的に「仲間」と呼び合う関係にあるようだ。イマジン全体に共通した目的があるのもそのためだろう。イマジンが一種の組織であることはほぼ確実になってきた。大人しそうなウラタロスでさえ、モモタロスの売ってきた喧嘩を買って暴れ回ったということは、やはり全員が未来の犯罪者なのではないだろうか。

・「婦長、何言ってるの?」

・「いい年してコノヤロウ」



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