仮面ライダー電王 ストーリー紹介&考察

●16話〜20話

16話『幸福の星、降伏の犯人』

●ストーリー紹介

 犯人と書いてホシと読み、赤馬と書いて放火と読むわけですよ。警察関係のトリビアですね。知っていても特に得はないんですが、っていうかハナの出番が少なすぎる! これじゃ前回の続きで「ハナです」って書けないじゃないですか! これじゃ「ハナDEATH」ですよ! ……あー、光の速さで訪問者が引いていくのがわかります。ごめんなさい。
 まぁ火口っていうとデスノートでも第三のキラってことで登場していて、そういえば今回の脚本の米村さんはデスノートでも書いていたなー、とか思うわけですよ。つまりデスノート繋がりですか。どっちの火口もアホなのは間違いない。さて、デスノートの火口に続いてリュウタロスに殺されかかっていた火口社長ですが、命からがらなんとか逃げおおせます。仮面ライダーが人を殺しちゃダメですよね。それにしても、いずれリュウタロスにも「ごめんなさぁぁい」と言わせるようにいけませんね、良ちゃん。
 さて、良太郎がデンライナーに戻ってくるといつの間にやらハナもデンライナーに帰っておりました。どうやって抜け出てきたんでしょうね? どうでもいい話なんですけど。で、イマジン三人組がグチグチとリュウタロスの文句を言うわけですよ。俺は最初から信用ならなかったんだ、とか。理解不能や、なぁ、ZZZZZとか。っていうかキンタロスは寝言なんですけど。むしろ今回ずっと寝言なんですけど。同意を求める寝言ってどんなんだ、突っ込んだら負けか、みたいな。いつものように出来もしないのにモモが言うわけですよ。「俺がいつか締めてやる」って。すると「それって楽しい?」ってのこのことリュウタロスが登場ですよ。突然すぎてコーヒーを吹き出すモモ。「ああ、楽しいぜ、思う存分どつきあうってのはよぉ!」と不良漫画の主人公のように猛るモモでしたが、リュウタロスにコーヒーをぶっかけられて敢え無く敗北。しかもそのまま良太郎の中に逃げられるし。だからって、まさか良太郎本体を殴るわけにもいかず。フラストレーションがたまりまくる、いつものモモ。あんまりにも腹が立つので冬眠中のクマを殴ろうとしたら、このクマ、冬眠中の癖に頭かばうんですよ。お前本当に寝てるのか? 寝ているふりをしてるだけじゃないのか? ええい、どいつもこいつも!

モモ「バカにしやがって……(TДT)」

 哀愁のモモタロスでありました。
 で問題のバスジャック、もとい、銭湯ジャックの現場なんですが、アホの尾崎とバカの三浦がなんかテレビに向かって叫んでるんですよ。しかも「私は尾崎正義!」とか名乗りまであげて。あまりにも見苦しいんでテロップに差し替えられましたけどね。アホですか、と。
 トイレに行っていたふりで銭湯に戻る良太郎。なんか姉さんが不味そうなおにぎりの用意をしていますが、それはともかく、番頭に「社長に会ってきました」と報告します。「トイレでどうやって社長に会うんだ!?」というツッコミも忘れて、番頭さんは「どうだった?」と良太郎に詰め寄ります。よほど社長のことが気になるみたいですね。しかし、まさか「なんか邪魔なんで殺そうとしちゃいました♪」なんて言えるわけもなく、口ごもるしかない良太郎。それだけで番頭はある程度のことを悟ってしまいます。
 その頃、外ではデカ長が一大決心をしていました。まゆみのことはもう諦めよう! 責任は俺が持つ! 俺はデカ長だ! デカ長としてやらねばならぬことがある! よし、突撃だ! というわけで警察が突入準備をしているので、その隙をついてビッグバードとオカルトが銭湯の裏口に回るわけですよ。ほんとザルですね、この警備網。おかげでまんまと馬鹿二人が潜入に成功するんですが。
 一方、銭湯では突入の気配を感じて番頭が弱気モードに入ります。もう潮時だな、と。すると愛理姉さん「まだ疑いを晴らす方法を思いついてないのに……」と悲しげな顔をします。その途端ですよ。リュウタロスが無理矢理良太郎の身体を乗っ取り、「お姉ちゃんが困ってる!」と叫んだのは。それにしてもお前の帽子はいったいどこから現れてるんだ、ん? ウラのメガネもそうだけど。フリーエネルギーなのか? それともチャクラパワーなのか? まぁただのキャラ付けなんでしょうけれどね(´Д`)
 さぁ、ついに警察の突入がはじまりました! 銭湯の入り口に殺到する機動隊! それを迎え撃つのは、なんとR良太郎! いつのまにやら集結していたリュウタロスダンサーズと共に踊り始めます。そして踊りながら指パッチン。すると不思議なことに、警察のみなさん、野次馬の皆さんまで踊り出すじゃないですか。そして踊りながらみなさん解散の方向へ。ただ一人デカ長だけが「こらお前ら! 何処へ行く!? 職務を全うしろ! っていうかお前は一体何なんだ!」とR良太郎に向かって吼えておりました。ううむ、なにげに強靱な精神しておりますな、デカ長。しかしま、これで警察の突入は避けられたわけです。とりあえずは一安心ですね。それにしてもリュウタロスの人を踊らせる能力は恐ろしいですものですよ、はい。
 ところで、愛理姉さんが用意していた緑色のおにぎりなんですが。にんにくわさびおにぎりだそうです。案の定すごく不味いみたいです。姉さん一人だけ美味しそうにしてますけど。なんか良太郎の中の人によると、撮影当時は固くて食べられたものじゃなかったんだとか。それにしても「ほんと美味しいですよねー、このおにぎり♪」という愛理姉さんを、唖然と見つめる似非強盗犯の顔が素晴らしくおもしろいんですが、みなさんいかがでしょうか。まぁ番頭さんが急に泣き出したのでそんな話はおいておきましょうか。なんか不味いおにぎりのせいで社長のことを思い出したらしいです、番頭さん。その話を聞いていてもたってもいられなくなった良太郎は、ひどく適当な方法でトイレに行く振りをして再び火口社長に会いに行きます。っていうか普通に「僕、もう一度社長に会いに行ってきます」って言ってるんですけどね。それでトイレに入る意味がまったくわからないんですが、それをあんまり疑問に思わないのが今回の電王クォリティです、はい。っていうか誰かハナの不在に気付いてやれよ! ずっといないじゃん、あの子! 可哀想だよ! ほんとあんたらにはガッカリだよ!(´Д`)
 というわけで再び社長のところへ。と、その前に、モモタロスにお願いをしておかねばなりません。えーとね、僕がリュウタロスに乗っ取られたらね、姉さんにメールして欲しいんだ、ってね。というか今の内にメール用意しておくから、危なくなったらそれを姉さんに送ってね、みたいな。多分、そんな打ち合わせがあったんじゃないかと思います。カットされてるんでわからないんですけど。
 さて、社長はもちろん良太郎に殺されかかったんで、良太郎が現れるとビビりまくります。それでも何とか番頭さんの話をしていると、予想通り、ここでリュウタロスが出てくるわけですよ。「やっぱりお前邪魔」って感じで。そんなわけで「モモタロスお願い!」ですよ。モモ頑張ります。身体張ります。何度も良太郎の身体に突撃しては、リュウタロスに跳ね返されて宙を飛びます。しかしモモは決して諦めません。不屈のモモ。何度でも立ち上がれモモ! お前こそ本当のセイントだ!

でも無理(´Д`)

 どうやってもリュウタロスを追い出せないモモタロス。死にかけです。それでも「せめて、右手だけでも〜!」と決死の力でリュウタロスに抗います。全身全霊で、なんとか右手だけ乗っ取ることができたモモ。これぞまさしくフィストハック。HACKですよ、だれですか、Fなんて考えたのは? そんなわけで携帯電話を取り出してピッポッパッ。愛理姉さんにメールします。その内容は、

 僕に電話して「やめて」と言って

 というもの。こんなに突拍子もない内容だというのに、愛理姉さんは素直に従ってくれます。『姉さんだよ、姉さんだよ、姉さんだよ♪』明らかに愛理姉さんからかかってきたとしか思えない着信音に、思わず電話に出るリュウタロス。「あ、良ちゃん? やーめーて?」そう言った瞬間でした。「……わかったよ、お姉ちゃん」すごくいい笑顔で頷くR良太郎。というか、愛理姉さん、良太郎君がまだトイレに行っているものと思い込んでいますが、そこんとこどうなんですか、普通に考えて。何が「やめて」なのかちょっと考えてみなさいな。ん? はいはいワロスワロス。
 さて、最大の障害であるリュウタロスがいなくなったので、これからはスムーズに話が進みます。火口社長、実はお金を盗んだのが番頭さんかどうかはわからないとのこと。で、自分の酒癖が悪いのもあると思って、ついついイマジンに「酒癖を直したい」と願ってしまったとか。でもそれをどう勘違いしたのか、ホエールイマジンは社長の酒癖を直すことを、社長の酒癖の悪さを知っている人を消すことで叶えようとしているようなのです。んじゃ、社長がいつも行っているお店に行ってみよう、そこにイマジンが現れるかもしれない、という話になるわけですよ。すると案の定、ホエールイマジンが飲み屋の店主を襲っているわけで。駆けつけると、ちょうどよく「契約完了〜」と間抜けな喋り方で宣言し、社長の過去へと飛んでいってしまうホエールイマジン。社長にチケットをかざすと「2004.03.31」という時間が表示されます。三年前ですよ。ずいぶん前なんですね。社長や番頭の口振りからつい最近の話だと思っていましたよ。あ、ちなみにこの日付は、社長が会社の金をなくした日なんだそうです。まぁ実際には何が起こったのかさっぱりわからないんらしいんですけど。
 というわけでやってきました、2004年3月31日。桜満開です。みなさんはこの時何をしていましたか? まぁどうでもいいんですが。火口社長は酔っぱらって会社の金を放り投げてました。アホです。盗まれたんじゃなくて自分で捨ててました。しかも道を走るトラックの上に。そりゃ無くなりもしますわな。で、ちょうどよく出てきた番頭さんが介抱してくれたっていうのに、酔っぱらいなものですから「金がない!? お前が盗んだのか!」と番頭さんに食って掛かるアホ社長。リュウタロスに消されていた方が良かったかもしれません。が、そこにちょうどよく現れるホエールイマジン。二人の騒ぎもうやむやになってしまいます。しっかり社長をかばっている番頭さんがえらいですね。ホエールイマジンはそのまま花見客を襲いに行きます。祭りが嫌いなんですかね。まぁ何故か桜の木の下にいつもの謎の男がいるわけですが。ともかく、久々にソードフォーム登場ですよ。いやもう、本当に久々ですね。ここのところモモの活躍の場面がめっきり減っていましたから。というわけで、今回は最初から最後までクライマックスだ! 思うさま暴れまくるモモタロス! これまでの鬱憤を晴らすようにホエールイマジンを斬りまくり、背後に回ってはおちょくりまくり、水の中へぶっ込みます! そして発動する、俺の必殺技パート3! と見せかけてストレートど真ん中ぁぁぁッッ!!

 普通の斬撃でトドメ刺しちゃいました

 というわけで、現代に戻ってエピローグです。火口社長と番頭さんが仲直りしてめでたしめでたしですよ。なんか、社長は番頭を疑ったことをずっと後悔していたから、警察に届けて出てとかいないらしいんですよ。だから警察に追われてなんかいないわけです。すると……あれ? なんで警察がこの銭湯を取り囲んでるんでしょう? ほわーい?
 さもありなん。事件は現場でも会議室でも起こってませんでした。お隣です。銭湯のお隣の「質屋ネパール」で起こっていたんですよ〜! というわけで、

 ああ、勘違い……

 これがオチです。そりゃそうですよね。警察には届け出てないし、強盗犯は未遂だし。あんなに警察が来るわけ無かったんですよ。っていうかこんな伏線だったとは思いませんでした。てっきりいつものように適当に書い──げふんげふん!! ま、まぁ、籠城事件の犯人も逮捕されましたし、めでたしめでたしですよ。

 でも、途中の警察の突入ってどう見ても銭湯に入ろうとしていたよなー、とか……考えちゃダメですよね、やめときましょう(´Д`)



●ストーリー考察

・リュウタロスは基本的に良太郎の中に避難。出てきたら殴られるのがわかっているせいなのか、それともそっちの方が居心地がいいのか。なんにせよ良太郎の中では暇を持て余すような気がしないでもない。

・デンライナーを利用して外に行っている間は「トイレに行っている」と嘘をついているのに、袴田に「社長と話をしてきた」と言ってしまう良太郎。そして、その矛盾に気付かない銭湯メンバー。まぁいつものことです。嘘です。いつものことじゃNEEE! 久々に見た、これがカブトクオリティ。はいはいワロスワロス。

・ただ一人、リュウタロスの呪縛から逃れていたデカ長。大人数になるとききにくくなるのか。それともただのネタなのか。おそらく後者だろうが。

・突撃しては跳ね返されるモモを「え!? え!?」と慌てふためきながら見守るハナ。しかもその後にはモモを応援していたり。それにしてもこのハナ、ノリノリである。

・全身はリュウタロス、右腕だけモモタロスという状態での憑依が可能だったように、良太郎の全身を四体全員で動かすことも理論上は可能なようだ。となると、やはり予想するのが四体同時憑依。普通にやると弱そうだが、臨機応変に瞬間瞬間で「中身」の交代が出来るのならば、かなりアクロバティックな戦闘が可能になると思われる。

・「良ちゃんだよ・良ちゃんだよ」「姉さんだよ・姉さんだよ」という着信音。君たちはどれだけ仲の良い姉弟なのかね、ん?

・「うへへへっ、楽勝だぜぃ」とモモタロス。どこからどう見ても疲労困憊です。本当にありがとうございました。

・ついさっきまで「貴様! 金を何処に隠した!」と疑われていたにもかかわらず、ホエールイマジンが現れると社長を庇うようにうごく袴田。素晴らしい人間である。

・「あんた誰?」「だ〜れ〜だ〜」

・ソードフォームのフルチャージは別にデンガッシャーと刀身が繋がった状態でもOKらしい。

・謎の男が入っていく西新宿駅。看板には「新設」とあるので、時代は1996年5月28日以降だと思われ。なぜこの時代の西新宿駅に謎の男が入っていくのかは全くの謎。



17話『あの人は今!も過去?』

●ストーリー紹介


 優しい優しい良太郎としては愛理姉さんに記憶を取り戻して欲しいわけですよ、出し抜けに言いますが。そりゃあ、思い出の望遠鏡を「それって結構珍しいらしいのよ。お客さんが言ってたわ」なんて言われた日には。姉さん、それはあなたのものだから! あなたの大切なものなんだから! って。しかし良太郎にそんなツッコミをする勇気なんてあるわけもなく、っていうか最近体力が低下してちょっと立ってられないほどグロッキーだったりするんですけどね。そんなときにハナがミルクディッパーへやってくるわけですよ。愛理姉さんのコーヒーが飲みたくなっちゃって、とか言って。そりゃナオミのおかしなコーヒーなんて飲んでられないですからね。あんなの飲んで喜ぶなんてイマジンぐらいですからね。オーナーなんかあんなナオミさんの料理まで食べてるんだから、あの人絶対イマジンですよ。これ絶対です。「ごめんね、しょっちゅう押しかけちゃって」というハナに「自分の家だと思ってよ」という良太郎。プロポーズですか! プロポーズっていいですよね! 二人とも若いし! 可愛いし! カッコイイし! お似合いお似合い! っていうかミルクディッパーに女性客は来ないでしょ、常識的に考えて。男だらけでムサイだけならともかく、ビッグバードや意味もなくでかい数珠を首からぶら下げたオカルトバカまでいるんですよ? いたくないいたくない、そんな空間に女性はいたくない。あと脚本の都合上でもやっぱり女性は出ない。脚本家さんホモ好きだから。身体の中のヤオイちゃんが本体だから。だから出ないんです。あーゆーあんだすたん? それはともかく、良太郎の体調はどうなのよ?的なことをハナが言います。まぁイマジンが四体も憑いていますしね。夜中にはウラあたりが怪しげな運動していますしね。腰を主に動かす運動を。なので良太郎も「このままじゃいけないかな、って」と思いますよ、そりゃ。いやいや、良太郎をしてここまで言わせるんですから、並大抵の負担じゃないですよ、これ? 実はかなりいっぱいいっぱいなんですよ、きっと。「コーヒー入ったわよー」「あ、はーいっうぐばっ!?」愛理姉さんに返事した直後、なんと良太郎が転倒! っていうか卒倒!? なんにせよ腹を抱えてうずくまってしまいます。ついにキター! 良太郎に限界キター! こうなったらリストラだー! イマジンをリストラですわー!

 イマジン四人組「「「「……ええっ!?」」」」
               (゜Д゜)(゜口゜)(゜ヘ゜)(゜ワ゜)

 まぁどの顔文字がモモ、ウラ、キン、リュウかは皆さんのご想像にお任せいたします。
 さて、救急車で病院に担ぎ込まれた良太郎が無事に退院すると、なんか病院の真ん前に知り合いがいたんですよ。その名も由香たん。なんか良太郎の高校の同級生らしいんですが……貴様、何故ここに……? どう見ても病院にいる理由が見あたらないんですが……なに、健康診断でもしにきたの? 尿をとりにき(自主規制) まぁとりあえず偶然通りかかったということで。なんにせよ久々の再会です。なんですか、イギリスに行っていた由香たんが日本にいるって事は向こうは今頃春休みとか? ああ、うん、そんな感じなのね。まぁどうでもいいんだけど。っていうか見た感じどう見ても嘘吐いてるんですけど。それにしても病院から出てきた人間に「元気? なんか顔色悪いけど」という挨拶はどうかと思いますぞ、由香たん(´Д`)
 で、リストラ宣言されたイマジン達がどうしているかというと。まぁ大方の予想通り、モモタロスが粋がっているわけですよ。「リストラなんざハナクソ女が勝手に言ってるだけだ! 良太郎がそんなことするわけねぇ! なぁ!?」と他の三匹に同意を求めてみるも、なんとナオミから「でも良太郎ちゃんが危ないとしたら、乗客の安全を守るためにオーナーの乗車拒否が適用できるかも、ってハナさんが♪」という台詞が。「それにぃ、良太郎ちゃんも今のままじゃマズイから何とかしなきゃ、って言ってたみたいですよっ?」

 イマジン四人組「「「「 ──!? 」」」」
               (゜Д゜)(゜口゜)(゜ヘ゜)(゜ワ゜)

 「良太郎が……?」……ざわ……ざわ……ざわ……と雰囲気が一変する車内。じわりじわりとギスギスしていく空気。一体誰が残るのか? やはり役に立つ奴が残るのか? パワーならキンタロスに軍配があがるし、ウラの女釣りや交渉能力は意外とはずせない。リュウタロスはそもそも追い出そうにも追い出せないし……

 「……」(゜Д゜)←モモ

 で、モモは一体何の役に立つのかな〜?みたいな視線が四対突き刺さります。えー、ぶっちゃけ、銀瀬にも思いつきません。実際にリストラが実行されることになったら会社的にはモモであることは確実ですな。っていうかシャボン玉UZEEEEEE! 「出て行くなら問題児のお前だろうが!」「僕チケット持ってるもーん」「お前のスケベが役に立つのか!?」「見えないところでね、フフフ」「クマ公! テメエが重いから良太郎がぶっ倒れるんだよ! 出て行け!」「ZZZZZZ……」「だぁあああああああっっっ!!」
 そんないつものモモタロス。テラモモタロス。
 というわけで、良太郎に話を戻します。良太郎と由香たんは公園で久々のおしゃべりタイムです。「イギリスの学校は九月からなんだ」「じゃあ卒業もまだなんだね」などという最初のジャブから「でもやっぱり日本で卒業すれば良かったなぁ。高三の途中で留学することなかったよ」「でも早く英語に慣れたいって……」「そうなんだけど……」なんだか全体的にホームシック的なものにかかっているみたいですね、由香たん。古き良き時代ですか。黄金時代ですか。あの素晴らしい日々をもう一度〜、みたいな感じですか。「そういえば部活の帰りによく野上君のお店よったよね。お姉さんのコーヒーおいしかったなぁ〜! あ、ねぇ、今から行って良い?」「い、いいけど……」なんか無駄に元気というか、空回りしているのが見え見えな由香たんの態度にちょっと戸惑いながらも頷く良太郎。が、しかし。「お姉さん元気? もう結婚したんでしょ? お相手の人、お店で会ったことあるよ。野上君が卒業したらって言ってたもんね(^ワ^)」という由香たんの何気ない一言が良太郎に衝撃を与えました。「──!?」まさか結婚相手が失踪してそのせいで愛理姉さんが局所的な記憶喪失になっているだなんて言えるわけもなく。「ご、ごめん! 今日はちょっとダメだった! 店の方がゴタゴタしてて……またゆっくり来て! ほんとごめんね!」まぁ店の方がゴタゴタしているのはいつものことだよなぁ、とか思っていると良太郎は由香たんの前から逃げるように去っていきました。まぁしょうがないしょうがない。優しい優しい良太郎だって家族のこととなると自分を見失うってものですよ。感じ悪く由香たんの前から離れ、良太郎は一人、川縁で苦悩します。「忘れたままでいいはずがない。いいはずないけど……」思い出されるのは過去の記憶。しかし、勿論答えはそこにはありません。っていうか正直若い彼には荷が重すぎる悩みですよねぇ。
 あ、さて、由香たんは由香たんで良太郎と別れた後、懐かしの学校巡りをしておりました。かつて通っていた高校に母校訪問って奴ですよ。まぁそんなことしているから背中からイマジンに取り憑かれちゃうんですけどね! ええ、見事に取り憑かれましたともさ! で、久々の母校の変貌ぶりに驚きつつ、余計に憂鬱感を増大させていると、ウルフイマジンが勇者王の声で喋るわけですよ。「お前の望みを言え、どんな望みも叶えてやろう……ま、何を望んでいるのか予想はつくけどな……」ってね。
 はっきり言うと、モモタロスにくじ引きの才能はないと思うんですよ。このくじびきアンバランスめ。っていうか一番手前のアミダで失敗するなんてどんな才能だ! 見た瞬間にそこだけはダメだってわかるだろうに! この萌えぶりっこめ! そんなに世の女性共に「萌え萌え〜」と言われたいのか!(`口´) そんなわけでイマジン全員で喧嘩だぜ!(唐突) つまりはアミダとかどう役に立つとかじゃなくて、実力で決めましょうって話だ! 「隠してた俺の実力、見せるときが来たようやな!」とキンタロスもやる気満々。……寝言じゃないよね?
 さて、その頃の良太郎は、いつもどおり愛理姉さんに「スペシャルキャベツジュース」などというゲテモノを飲まされておりました。まぁ愛理姉さんはお客さんがいないのをいいことにすぐ買い物にでかけちゃったんですけどね。というわけで良太郎一人でお留守番です。その隙に良太郎は望遠鏡の下に隠してある懐中時計を手に取り、物思いにふけります。が、そんな時に限ってやってくるバカ二人。ビッグバードとオカルトの登場ですよ。しかもそんなときに限ってモモタロスが乗り移ったりキンタロスが乗り移ったりウラタロスが乗り移ったりですよ。なんか「誰が一番良太郎の役に立つか?」ってことで競争しているらしいんですが。なんかもう、三匹ともわかってない。なんでリストラされるのかさっぱりわかってない。そういうことするからリストラされるってことが、全く以て全然わかってない(´Д`) もちろんハナも「なんでそんなことになってんの?」って言いますよ。まさかそんなことすらわかってないとは思ってなかったでしょうし。っていうかナオミさん「さー、なんでだったっけ?」ってアンタが焚き付けたの、あんたが!(´Д`) そんなこんなでモモは細かい作業が向いておらず、キンタロスの怪力は被害を出すだけで、ウラタロスは店番なんてどうでもよくて女の子を釣りに行くスケベだということが判明しました。ずっと前からわかりきっていたことではありますが。もちろん、そんな三匹はハナに捕まってチョメチョメされちゃいます。
 そんな折り、リュウタロスが情報を提供してくれるんですよ。なんと由香たんにイマジンが憑いていることを。どうやって入手した情報なのかは謎なんですけどね。っていうか勇者王なウルフイマジン、これまでのイマジンにはない活躍ぶりを見せております。普通に女子高生達を粉々にしまくっているんですけど……!(ガクガクブルブル) そんな悪辣なウルフイマジンが叶えようとしている望みは「懐かしい思い出に浸りたい」というもの。何でかというと、由香たんはイギリスにおいて言葉の違いが壁になってしまい、友達が出来ず、とっても寂しい思いをしていたんだそうな。で、だんだん耐えきれなくなって、日本に戻ってきたら、なんかイマジンに取り憑かれちゃうし、望み聞かれちゃうし。で、思わず「懐かしい思い出に浸りたい」なんて言ってしまったのです。そして、イマジンはいつも通り強引な解釈でそこらへんの女子高生のアイテムを奪っては由香たんに放り投げているわけですよ。しかもタイミング良く良太郎とハナが駆けつけると「契約完了だ」つって過去へ飛んじゃうし。最近ここらへんパターン化してきました。さて、ウルフイマジンがいつに飛んだかというと、三年前の4月7日。つまり高校の入学式の日です。もう本気で思い出に浸りまくりだったんでわかりやすいイベントですよね。で、ここで良太郎による衝撃の告白ですよ。僕も中退したし、高校の頃の思い出が懐かしい気持ちわかるよ、みたいな。そう、意外や意外、なんと良太郎は高校中退していたのです。こんな真面目な男の子が。一体どうして? 愛理姉さん、結婚するはずだった人、そこらへんとの兼ね合いがあるのは確実っぽいですが。そんなことはとりあえず置いておいて、まずは過去へ飛んだイマジン退治が先決ですよー!
 過去へ飛んだら飛んだで、何故か良太郎はプラットフォームのままなんですよ。訝しがるモモタロスに、なんか「ちょっと一人でやってみるよ、何処まで出来るかわからないけど」という良太郎。一体どうしちゃったんでしょう? まさか本気でイマジン達をリストラするつもりなんでしょうか? それにしても最近の過去編は桜の景色が多いですね。春頃に録り溜めていたんでしょうか。そんな春先のうららかな陽気の中、普通にバイクで走るプラットフォーム。……シュールだ(´Д`) そうこうしているとウルフイマジンが出てきて暴れ回るわけですよ。もちろん電王はそれを止めるために突っかかっていきます。おっと良太郎、以前とは違ってなかなかの動きをします。強くはないんですけどね。流石に第一話に比べると大分マシな感じです。押されてはいますが、ちゃんと戦闘になっていますからね。と思ったら吹き飛ばされたぁ! そして宙を飛んだぁ! 謎の男に激突したぁ! おおーっと謎の男から懐中時計がこぼれ落ちたぞ、そして良太郎がそれに気付いたぞーっと! ついについに謎の男の正体がわかるのか、わかってしまうのかー! あ、ここウルフイマジンの声で読んでもらったらそれっぽいかも?(どうでもいい) 慌てて男の顔を覗き込む良太郎。すると、男は良太郎の持つ懐中時計をひっつかんで逃げ出すじゃありませんか。あやしい。あやしすぎる。でも追いかけてる暇はありません。隙を見せるとウルフイマジンが襲ってくるので。と、そこにリュウタロスが割り込んできました。「良太郎はいつか僕が倒すんだから、やめてよ」となんとも我が儘なことを言いながら、ガンフォームへと変身ですよ。そして流れ始めたのはdouble−action GUN FORM=I まぁ色々と効果音やら台詞の音量が強すぎてあんまりよく聞こえなかったわけですが(´Д`) しかしまぁ、ガンフォームになったからにはこっちのものですよ。ガンガン撃ってウルフイマジンを圧倒するリュウタロス。……シャレのつもりじゃないですよ? 「お前、つまんない」とリュウタロス。いきなりフルチャージしてトドメのワイルドショットですよ。もちろんタイミングが早すぎて避けられるし、逃げられちゃうんですけどね。っていうか! そんな似非勇者王より重要なのはあの謎の男ですよ! 追いかけろ良太郎! 追い詰めろ良太郎! 走れ走れ走れ!

 ……見つかりませんでしたOrz

 どこにいるの!? キリ……いけね、サ、サクライさーん!!(´Д`)



●ストーリー考察


・イマジン四体の負担のせいか、冒頭から膝から崩れ落ちかける良太郎。いきなりふらつくというのは自覚していない疲労がたっぷり溜まっている証拠。普通に過労死の前兆です。過労死するライダーなんて嫌すぎる。

・「自分の家だと思って」という良太郎の言葉に破願するハナ。良太郎はそこまで考えていないだろうが、自分の家どころか時代を無くしたハナにとってはかなり嬉しい言葉だっただろう。段々と、ハナにとっての良太郎の存在が大きくなっていくのを感じる。

・デンライナー内部でのイマジン四人組。モモとウラは腕相撲。リュウはシャボン玉でキンタロスをからかって遊んでいたり。その後はみんなでリュウをぼこったり、リュウの股を裂こうとしたり、リュウはリュウで「ひゃー!」って股間を手で押さえたり。お前ら仲いいなぁ。

・デンライナー内部でのリュウタロスは、なにかっていうと子供っぽい。モモの真似をしたり、ウラに小突かれたり、キンタロスをからかったり。モモの膝の上に座るなんていう甘え技まで炸裂している。すごいうち解け方である。

・良太郎の回想シーンの中に、湖らしき場所で雪のような羽毛のようなものがハラハラと舞うシーンが。今のところ何を意味しているのかは不明だが、何かしらの伏線と思われる。

・懐中時計の背面に刻まれた英文は以前にも紹介したが、今回はさらに細かい文字が読み取れた。「SEIKO BASE METAL 7C21-DA22 MADE IN JAPAN A 550213」まぁあんまり意味ない情報なんですけどね。つまりはこの懐中時計、ただの時計だということで。

・「ナオミ、お前、今日すごくキツくないか?」

・良太郎は高校を卒業する前に辞めてしまっている。理由は不明。ちなみに高校の名前は「私立星城高等学校」

・良太郎に見つかり、逃げ出す謎の男。その正体はほぼ間違いなく愛理の婚約者・桜井侑斗であることは間違いなさそうだ。これから徐々に、これまで彼が何をしていたのかが判明していくはずである。




18話『時計じかけの婚約者(フィアンセ)』


●ストーリー紹介


 よくよく考えてみれば過去でイマジンを逃がしちゃうの初めてだよなー、でもって実際そうなると被害ものすごいよなー、俺が桜井……侑斗だ……、というのが今回のお話。終わりごめん嘘、終わらない終わらない。
 えー、狼な勇者王がウダウダしてます。ガンフォームから逃げ出した腰抜けです。なんか「何すりゃいいんだよ!」とか喚いています。せっかく過去まで来たってのにやるべきことがわからないなんてそれ何て間抜け? 2004年じゃやることないし、2007年にも戻れないし。アオオオーンッッッ!!
 さて、我らの良太郎はもちろん「桜井さんを探す」という目的がありましたから、イマジン以上に過去の世界を駆けずり回っていました。でもこの広い大都会、人は多いし、冷たいし、体調は良くないしで、早くも良太郎ヘバっちゃいます。座り込み、思い出されるのは過去の記憶。「桜井さん」が消えた、あの日。愛理姉さんの記憶が消えてしまった、あの日。──つっても去年の話なんでなにげについ最近なんですけどね(゚∀゚)アヒャ! で、その頃のデンライナーではイマジン三人とナオミが良太郎のことを心配しつつコーヒーブレイクですよ。だって過去なのに良太郎帰ってこないし、ハナクソ女はリストラとか言うし、モモは生理中の女子のようにイライラしているしで、車内の空気はもう険悪も険悪。ギスギスしまくりです。というかケンカ勃発。モモがウラを蹴ってキンを羽交い締めにすると、ウラが反撃にフライングボディーアタックをかまし、キンがまとめて2匹を吹き飛ばし、ナオミはきゃぴきゃぴ嬉しそうに「良太郎ちゃんが早く帰ってこないと大変だなー♪」と大喜びですよ。……大喜び? ちょ、ナオミさん?(゜Д゜) そうこうしていると広い大都会でハナが良太郎を発見しました。桜井さんは見つからなくても良太郎は見つかります。不思議ですね。そしてハナの心配のしようといったらありません。ほとんど涙声で良太郎に近付き、その手を引いてデンライナーへ連れて帰ります。その頃、ウルフイマジンは「何も頭に響いてこねぇ! うぉぉぉい! 俺は何をすりゃいいんだ!? どこを攻撃すりゃいいんだよぉ!? うぉぉぉい!」とか叫んでました。
 おお、久しぶりにオーナー登場! 相変わらずツルツルのおでこが眩しいです。いつも通りオーナーは良太郎に苦言を呈しますが、そのおかげで良太郎と愛理姉さんの過去が少し明らかになります。良太郎が過去で見た「桜井さん」というのは、愛理姉さんの婚約者だった人で、彼はある日突然、湖上のボートから姿を消し、そしてそのショックで愛理姉さんの記憶も消えてしまったと。なんともつらい話です。
 イマジンが離れていったからって急に元気になる由香たん。気軽にミルクディッパーに来ちゃいました。良太郎のこととか心配じゃないのかYO!とか言いたいところですが、イマジンが出て行ったあとの人はたいがい放心状態なので当時のことはあんまり憶えていないんでしょう。とりあえずコーヒー下さい。「お姉さん、結婚式どうでした? 花嫁姿、見たかったな(^ワ^)」

 「結婚式? 誰の?(^^)

 ……こんなにも愛理姉さんの笑顔が恐かった瞬間はこれまでになかったでしょう。いや、本人は別に悪気はないんでしょうけど。間違いなく由香たんにはこんな風に見えたはず。記憶を失ってない限り、この愛理姉さんの態度は「そのことに触れるんじゃねえよヴォケ! バラすぞ!」という意味以外に有り得ませんからね。由香たんカワイソス(´Д`) 
 それにしても、良太郎の告白によってデンライナーの空気はものすごーく重くなりました。なんとあのモモが黙りこんでいるんですよ? まぁオーナーは空気が読めない人のようで、いつも通りチャーハンの旗を倒してムンクの叫びみたいな顔してますけど。
 ミルクディッパーでは由香たんが愛理姉さんに心の内を吐露していました。自然と悩みを相談してしまう、不思議な魅力が愛理姉さんにはあるんでしょうね。そんなホームシック気味な由香たんに、愛理姉さんは言います。「そういうの、寂しいわね。でも、変わっちゃうのよね。みんな同じところにはいられないから。ただ、憶えていることは、確かじゃない? あなたがちゃんと憶えていれば、それはなくならないと思うな」……名言です(´Д⊂)
 えー、ところで勇者王ウルフイマジン、いい加減に痺れをきらして暴れ出しちゃいました。ガンフォームから逃げ出した腰抜けのくせに勢いだけは一丁前です。チンピラですか。つか歴史変えすぎです(´Д`) 車消したり、人を殺したり、ってマジで人殺して未来の存在消しちゃった! HIDEEEEEE!!
 良太郎が寝ていると、大きな手が肩を揺すります。目を覚ましてみると、なんとキンタロス。「俺に望みを言え」とキンは良太郎に迫ります。契約が完了すれば、自分は良太郎から出て行けるから、と。涙なしじゃ見られない感動シーンです。モモの横槍が入らなければ。「俺がせっかく考えてた感動シーンを横取りしやがって!」って、なんかそれちがくない? しまいにはウラまで出てきて三匹全員で「望みを言え、契約完了して出て行くから!」というお話に。なんでそうなるの!? と良太郎が混乱していると、これまで良太郎の中で大人しくしていたリュウタロスが突然出てきて、「みんな何いってんの? 良太郎が倒れたのは、いっぱい運動したのと、いっぱい食べたからだよNE〜♪」

 「「「 ハァ? 」」」
         (゜Д゜)(゜◇゜)(゜ヘ゜)

 なんと良太郎、実はこっそり、タイヤを引いて走ったり、体力をつけるためにスタミナ料理をバカほど食べていたんだとか。そりゃ具合も悪くなりますわな、と。だって、別にイマジンが四体憑いたからって体調が悪くなるわけないじゃないですか。別に重い荷物背負っているワケじゃないんですから。まぁ、夜な夜な身体を使用されると肉体が休めずに疲労していくことはしていくでしょうけれど。それだって程度の問題です、はい。「どうしてそんなことを?」と問われ、「モモタロス達が四人もいるから、身体を鍛えなくちゃって思って……」「一人で戦ったのも?」「少しは強くなれるかなって……」

 「……なんだよそりゃあ……だったら最初からそう言えっつーんだよッッ!!」

 モモがマジギレです。かなりヘソを曲げてしまった様子です。慌てて、ごめん、と謝る良太郎ですが、タイミング悪くハナから「ウルフイマジンが暴れている!」という連絡が。それでもモモは「知るか!」と叫びます。「冗談じゃねえよ! わけわかんねぇことばっか起こるし、急に姉ちゃんのこと聞かされるし、使わねぇ頭使わされてもうグッタリなんだよ! テメェらだけで勝手にやれェッ!」ほんとにキレてますね、モモタロス。でも、良太郎は「信じてるよ、モモタロス」みたいな顔をして出撃します。
 過去で大暴れしているウルフイマジンの元へ到着するデンライナー。戦闘開始です! まずはロッドフォームの巧みな棒術で翻弄し、ついでアックスフォームのパワーで圧倒。やはり電王強い! そしてトドメのソードフォームですよー!

 「……おれ……さんじょ……」(やれやれって感じに)

 やる気なっ! なにそれ!? そんなひどい「俺、参上」初めて見た!(゜口゜) あんたどんだけ拗ねてんの!?
 しかも勢いだけで実は弱いウルフイマジンにボコられてるし! やる気がないにも程がある(´Д`)
 「モモタロス!」と叫ぶ良太郎に「おい、良太郎」とモモは言います。「これからはコソコソすんじゃねぇ。それからな、姉ちゃんのことも全部言え。俺はな、ウジウジしてんの嫌ぇなんだよ!」どうやらモモはずっと良太郎のことを心から心配していたようです。なのにそれが全部空回りだったので、拗ねていたんですな。あと、隠し事をされるのも友情にもとる気がしてイヤだったのでしょう。いやもう、ほんとに、お前は良太郎の彼女かと(略) 「モモタロス……」「わかったかぁ!」「うん……ごめん。それと……ありがとう」「……(///) わ、わかりゃいいんだよ!」やぁ、これは良いツンデレを見させてもらいました(゚∀゚)アヒャ!
 「なにゴチャゴチャいってんだ、うっせぇーぞっ!」「オメェがうるせぇんだよコノヤロウ!」吼えるウルフイマジンにほとんどヤクザみたいな口調で怒鳴り返すモモタロス。ってか、テラヤクザ。「おいコラァ! 今日は特別に前振りしてやったんだ! だがこっからは徹底的にクライマックスだからなぁ!!」というわけでいつもの調子を取り戻したソードフォーム。すごい勢いでウルフイマジンをボコります。

 「行くぜ、必殺! 俺の必殺技パート5!」

 相も変わらずこれまでの必殺技とどう違うのかわからないものキター!(゚∀゚)アヒャ! まぁ一応微妙に違うんですけど、細かいこと気にしない人にはよくわからない代物です。ちなみに、斬る順番と角度が違います。ほんとそんな感じです。ってなわけで見事にウルフイマジンを撃破!
 「モモタロス、3の次は4だよ」「それくらい知ってらぁ! いっこ飛ばすぐらいすげぇんだよ!」「ふーん……」「何が、ふーん、だ!? バカにすんなよぉ……1.2.3.5.6.7.8.9.10!!」だから4が抜けてるってモモタロス(´Д`)
 さて、現代に戻り、由香たんがイギリスへ戻ることになりました。荷物持ち兼見送りに行く良太郎。「私、多分ホームシックだったんだと思う。でも、ここはもう私の居場所じゃないってわかった。みんな変わっていくんだもんね。でも、憶えていればそれはなくならない……それだけでなんか向こうでもやっていける気がする。お姉さんの受け売りだけどね(^ワ^)」と素敵な笑顔を残して、由香たんは旅立っていきました。その姿を見送る良太郎の背後に、すっと現れるハナ。まるで奥さんのような雰囲気ですね。やぁ、いいカッポーです。
 良太郎はハナに言います。「もしかしたら桜井さんは生きているかもしれない。もう一度過去へ飛んで探せば……」「それはやめとけ」良太郎の台詞を、なんか意地の悪そうな声が遮りました。振り向くと、なにやら見慣れぬ男が一人。「そんなことされたんじゃ、大迷惑ってやつ」と男は歩み寄ってきます。「なに、あなた?」とハナが問うと、彼は黙ってポケットからチケットを一枚取り出しました。仮面ライダーゼロノスの姿が入ったチケットを。「!?」と身構える二人に、男はこう名乗りました。「俺は……桜井 侑斗だ」「「えっ?」」そう、それは愛理姉さんの婚約者と同じ名前。しかし、良太郎はこの男の事を知りません。一体何者なのか……

次回へ続く


●ストーリー考察

・電王から逃亡した後、やるべきことがわからなくて悶々とするウルフイマジン。イマジンは自然と頭の中に「何か、あるいは誰か」からの声が聞こえ、必要な情報や遂行するべき使命を知ることが出来るのだが、過去におけるウルフイマジンはどうやらその声を聞くことができなくなったようだ。ということは、実はイマジン達の大半が「2007年で人間と契約を交わしその記憶と強く繋がっている過去へ飛ぶ」という行為の意味をしらないのではないだろうか。下手をすると、その「本当の目的」すら知らない可能性も。そもそも彼らの頭に指示を出しているのは一体誰なのか。それはリュウタロスに「良太郎を殺せば時の列車の車掌になれる」と吹き込んだ存在と同一なのか。何故、過去に辿り着いたウルフイマジンにちゃんと指示を下さなかったのか。これまでの過去にやってきたイマジンにはちゃんと指示を出していたのか。謎と疑問は多い。

・「何処を攻撃すりゃいいんだよぉ!?」とウルフイマジン。やはり彼らの目的を達成するためには特定に目標物を破壊する必要があるらしい。が、それが何なのかは、ウルフイマジンにはさっぱりわからない、と。その情報は、あるいはイマジンの中でも一握りの存在しか知らないのかもしれない。

・オーナー曰く、電王のチケットは滞在用のものではないので、出来るだけ速やかに戻る必要があるらしい。が、かといってイマジンを放置しておくこともできないので、一枚のチケットで二度過去へ行くことは可能なようだ。

・桜井の時計は、愛理と良太郎が贈ったもの。だが、裏面の文字は最初は入ってなかった。桜井が姿を消したとき、時計だけが残っており、その時には例の文字が刻まれていたという。

・懐中時計は本来は一つしかないもの。愛理・良太郎の元に残された懐中時計を、何故過去にいた桜井が同じものをもう一つ持っていたのか。何かしらのタイムパラドックスの結果か。あるいは、ボートの上に残っていた懐中時計は「全てが終わった後の懐中時計」だったのかもしれない。

・桜井が姿を消したのは結婚式の一ヶ月前。それでも愛理は気丈に振る舞っていたが、ある日突然、彼女は桜井が消えた湖へ足を運び……そして良太郎が駆けつけたときには、既に愛理の記憶から桜井は消えていた……

・オーナー曰く──桜井が時を超えているのなら興味がある。イマジンが暴れているところにいたのも、偶然ではないかも──あるいはイマジンをこの時代に呼び寄せた張本人が桜井か? そして指示を出しているのも……

・「俺らのせいなんか?」と聞くキンタロスに「今行ってもしょうがないでしょ。ほら、早くっ」となんだか優しいハナ。単に、病人の前で暴れる愚をさけただけと思われる。

・チケットの日付が、2004年4月7日から、4月8日へ。自動的に変更されるものらしい。

・突然、良太郎達の前に現れた自称「桜井侑斗」。良太郎の知っている桜井侑斗とは見た目が全然違うので、別人なのか、時代の違う同一人物かのどちらかだろう。しかもチケットを見る限り彼が二号ライダー・ゼロノスである。というか、こんな若造が愛理姉さんの恋人じゃなくてよかった……という安堵の声が色々な方向から聞こえてくるようである。

・自称「桜井侑斗」を演じるのは「仮面ライダー響鬼」で桐谷京介を演じた人物・中村優一氏。彼は響鬼でも変身していたがあくまで「京介変身体」であり、正式な鬼ではなかったので、ちゃんとした仮面ライダーに変身するのはコレが初めてになると思われる。



19話『その男、ゼロのスタート』

●ストーリー紹介


 まぁ自称「桜井侑斗」な少年、というか音声のみなので文字まで一緒とは限らないので、ここは便宜上「サクライ・ユウト」とでも呼んでおきましょうか。さてそんなユウト少年。名乗るだけ名乗ってそのままどっか行こうとしやがります。なんという意味不明。そりゃ良太郎だって慌てて追いかけますよ。「ねえ! ……ねえ! ……ちょっと待って!」「……なに?」「君の名前……サクライ・ユウトって、ほんとに?」「嘘ついてどうすんだよ」「いや……僕の知ってる桜井さんと同じ名前だから……」「名前が同じなら同じ人間だろ」「そんなこと……」「お前ニブイな。俺がチケット持ってること考えろ」「……まさか……過去から来たって事?」「はっ……さぁ〜?(嘲笑うように)」という感じで、もう感じ悪いこと限りなし。良太郎が矢継ぎ早に質問すると、終いにはその肩を突き飛ばして歩き去っていく始末。「野上良太郎だっけ? お前は理由なんか知らなくていいんだよ。とにかく、過去の桜井侑斗とは関わるな! でないと時の運行が乱れるぞ!」おお、なんという意味深な台詞!
 で、格好良く決めたつもりのユウト。しかし、良太郎から離れた途端に大笑い。「プッ! はははは! あいつマジでビビってやんの! ほんとに何もしれないのな!」「……そういうの、よくない」独り言かと思えば、ユウトの言葉に返答が。しかも渋い。なんかアメリカ人よりもアメリカ人らしい声ですよ? どうやらユウトに取り憑いているイマジンのようです。なんだか契約者とは違って真面目な性格をしているようで、さっきのユウトの態度を「意地悪すぎる」とたしなめております。それに返答するユウト少年の言葉はまさに「ザ・子供!」という感じで、しかも契約しているのをいいことに自分の顔を殴って中のイマジンにダメージを与えつつも、結局は自分も痛くて座り込んだりしてます、ってかこいつアホですか。ツンアホとはまさにこのこと。で、そんなツンアホを心配して中のイマジンが出てくるわけですよ。なんか弁慶みたいなものすごく強そうなイマジンが。でも言うことはまるきりお母さん「ユウト、大丈夫か? ユウト、ユウト、手当しないと……!」とユウトの服に手を掛けたらビリッってなもんで。まぁこのイマジン、デネブって言うんですけどね。この通り憎めない性格なわけですよ。もうあだ名はデネブ母さんで決まりですね、そりゃもう。お気に入りだったのか、服を破られたユウトは大激怒。デネブ母さんにフライングボディアタックをかまして、殴ったり蹴ったり……いや、じゃれついてる? この親子、なんだかんだで仲良さそうです。
 さて、デンライナーでは良太郎がオーナーにお願いしていました。もう一度過去に戻って桜井(大)を探したいと。が、オーナーはこれを拒否。チケットがない限り、過去に降りることはできないんだそうです。これに対しモモが「ケチくせえなぁ!」と文句を言ったら、オーナーはもの凄い形相で「ケチですから、私」と言い残して食堂車から出て行ってしまいました。こ、こええ〜! モモ乗車拒否されちゃいますよ!? ごめんねオッサン、ごめんね〜! とあやまりまくる情けないモモタロスは、まぁさておき。良太郎曰く、そもそもミルクディッパーが星の本専門なのは、どうも桜井(大)が理由なんだそうです。桜井さんは天文学者だったそうで、昔はよく三人で星を見に行っていたとか。ちなみにユウトのイマジンの名前である「デネブ」っていうのは星の名前だったりするんですよね。これって伏線だったりするんでしょうか? あはは、まさか〜♪ ……(´Д`) あ、それと桜井さん、姉さんの珈琲が大好きで、優しい人だったそうです。ユウトとは大違いですね。
 その頃ユウトはというと。破れた服のかわりを買いに服屋に着ていました。おっと、どうやらお気に入りが見つかったようです。しめて8500円。「……デネブ、8500円」「高すぎる」「お前が破くからだろ……!」「俺が直す!」「そんなツギハギであの店行けるか! 大体前から思ってたけどな、なんでお前が財布握ってんだよ!」っていうかデネブに財布握られてるんだキミ!?(゚∀゚) 「ユウトはすぐ無駄使いするから……」「お前は足し算できないだろ! いいから出せ!」というわけで一人取っ組み合いの始まり始まり〜♪ というかデネブがいきなり実体化してマジ取っ組み合いに。ガタガタと揺れる試着室。不気味すぎです。そして、すったもんだの挙げ句、ユウトが取り出した一万円札はしわくちゃだったというオチです。
 えーと、ここらへんで今回のイマジンの犠牲者の紹介です。天野さんといいます。なんか恋人と一緒に埋めたタイムカプセルを探しているそうです。が、埋めた場所にショッピングセンターが建ってしまうんで、急いで掘ろうとするんですが、見つからないんだそうです。で、そこをイマジンにうまく利用されて、全然別のタイムカプセルをボコボコ殴られながら掘り出すハメになります。以上、これで説明を終わります。っていうか今回の人はものすごい脇役な感じですね(´Д`) ああでも今回のイマジンの声はフリーザ様というかマユリ様というかポロリというか、えらい声優さんを起用されておりますね、はい。むしろ存在感だけはガチで主人公を喰っているかもしれません。
 かくしてミルクディッパーにユウトがやって来ました。ユウトの姿を見た愛理姉さん、確実にアホ尾崎とバカ三浦に対するモノとは違う反応を見せます。席について、こっそり愛理姉さんの様子を窺うユウト。なにやらキョロキョロしております。っていうかキミは一体何をしにきたのかね? ん? そんなに愛理姉さんのことが気になるのかい? やっぱりキミが本物の桜井侑斗なのかーい? と尾崎風に言ってみたりしますが、とりあえずユウトの感想は「……結構楽しくやってんじゃん」というもの。どうやら打ちひしがれている愛理姉さんを予想してやって来たみたいですが、その予想よりも愛理姉さんが元気に見えたのでしょう。というか、普通に愛理姉さんのことを気に掛けてますね。ここ伏線ですね。チェックチェック! で、天然ボケな愛理姉さんに「あの、どこかで……もしかして……良太郎のお友達?」とかボケ発言をかまされるユウト君。そう言われるまでの微妙な表情は、正体がばれそうなハラハラドキドキ感のせいか、それとも別の感情ゆえか……。ちなみにコーヒーは苦くて呑めなかったようです。おこちゃまめ♪
 その頃、良太郎はハナと連れだってミルクディッパーへの帰路にありました。すると、そこでミルクディッパーから出てきたユウトとバッタリ。しかもそこにユウトがもらい忘れた(おそらく意図的に)を持ってきた愛理姉さんがやってきたものだから、さぁ大変。しかもこんな時に限って、ひねくれユウトが「そういえば自己紹介まだだったよな。俺は桜井──」とか言うもんだから、流石に良太郎もキレる寸前までいくわけですよ。ほんとに珍しく。慌てて愛理姉さんを適当に追い返す良太郎とハナ。悲しいぐらい、愛理姉さんの扱いがほとんどボケ老人です(´Д`) 
 さて、ここでモモ登場です。「こういう生意気な奴は俺にまかせろ!」と良太郎の身体に入って、早速ケンカモードです。しかも「匂うんだよ、イマジンの匂いがプンプンと!」どうやらデネブのことを言ってるみたいですね。これに対しユウトは「いっとくけどデネブはお前より強いぞ!」と宣言して、Dユウトへ! 牛若丸みたいな髪型と緑のエクステンションが特徴です。あと、動きがデネブっぽい(当たり前) というわけで「おもしれえ! どれだけ強いかしらねえが……やるか!!」 さあ、戦闘開始です!
 と思ったら──

 「いや、謝る!」

 ハァ!?(゜Д゜)
 なんか謝ってますよ、このDユウト? そりゃM良太郎もずっこけますよ。「ユウトが悪い。ごめん。許してくれ」とペコペコ頭をさげるDユウト。というかデネブ。いやはや、やっぱりこのイマジンはいいお母さんです。「俺は知ってる。ユウトは本当は意地悪な人間じゃない。心の中では、お前達と友達になりたいと思っている」母性まるだしでそう言って、M良太郎に握手を求めるDユウト。「ハァ!?(゜Д゜;)」わけがわからないM良太郎に、なにやら小さいモノを渡すDユウト。にんまり笑って、デネブキャンディーだ。これから仲良くしてやっ」「お前はバカかっ!!」ユウトの怒声がデネブの台詞をぶった切りました。すぐさまユウトの身体から追い出されるデネブ。少し離れたところに実体化します。その姿が完全体であることにおどろく良太郎とモモタロス。「契約してやがるのか……」「デネブっ! 人の心を勝手に妄想するなと言っただろ!」と食って掛かるユウト。本当に妄想なんですかね? 普通に寂しがり屋っぽいんですけど、このツンアホ君。「でもユウトは友達いないし……」「うるさい! の、野上! 俺の言ったこと、忘れるなよ!」と無様にもデネブを押し退けながら去っていくユウト。決め台詞が全然決まってません。うーん、これはいいツンアホですなぁ。
 さて、ここでタイミング良くハナからイマジン情報が舞い込みます。ちなみにソースは尾崎。地味に役立ってます。どっかのオカルトとは違って。というわけでやってきました、件の公園に。すると、しっかりいるじゃないですか、フリーザ様──じゃない、ジェリーイマジンが。もうしあわせたようにゲキレンジャーのゲラクと登場タイミングがピッタリというのが憎らしいですよね。あ、いちおう契約者の天野もいます。ジェリーイマジンに殴られる役で。どっかの女の子が埋めたタイムカプセルを指して「さっさとそこにあるタイムカプセルを掘り出せー!」と怒鳴るジェリーイマジン。しかし、天野の探していたタイムカプセルはそれではないので、彼は必死に拒絶します。が、「ごちゃごちゃ言うな!」と自分の契約者をフルボッコにするジェリーイマジン。そこに割って入るは我らが良太郎!

 「よう、穴掘りごっこより、俺と遊ばねえか?」

 というわけでさっそく電王に変身!
 こぼれおちるすなのよ〜に〜♪とオリジナル「Double-action」の流れる中、「へっ、胸くそ悪いな。テメェには特に前振りはねえ! 最初から最後まで(ビシッ)アイタッ!?
 なんと、ジェリーイマジンが喋っている途中の電王を攻撃しました。

 しーん……(´Д`)

 静まるエンディングテーマ。凍り付く空気。なんともとっかかりのない微妙な雰囲気です。

 「バ、バカヤロウ! いま大事なとこ喋ってんだよ!」

 なんとも情けない喚き声をあげるモモタロス。「俺も前振りは嫌いなんだよ!」とジェリーイマジンに言われてしまっては返す言葉もありません。「前振りはねえ」とか言っておきながら思いっきり前振りしまくってましたからね〜(゚∀゚)アヒャ!
 で、ようやく戦闘開始! いつものことながら序盤は押しまくる電王ソードフォームですが、じわじわとジェリーイマジンの触手に追い詰められていきます。挙げ句には電流攻撃を受けて体が痺れてしまう始末。そこで良太郎の発案により戦場を建物の中へ移します。そう、狭い空間ではジェリーイマジンの触手の軌道はより見えやすくなり、捌くのがたやすくなるのです。だいぶ戦闘中の機転がきくようになりましたね、良太郎。
 というわけで、形勢逆転! 今度こそソードフォームのラッシュでジェリーイマジンを追い詰めます! んが、しかし。いいところで逃げられちゃうんですなー、これが。しかも追いかけようとしたらまだ電撃の痺れが残っていて、全力疾走できなかったりするんですよ。まぁ次回への布石ですよ、布石。多分次回はゼロノスも出てきて久々のVSギガンデス戦闘を見せてくれるはずですから。そこに期待しましょう。
 公園に戻り、気絶した天野を救急車に乗せて送り出す良太郎。その背後に「優しいな、とでも言えばいいのか?」と声をかけたのは他でもないユウトです。すぐさま質問を飛ばす良太郎に、ユウトは言います。「どうしても知りたいなら、イマジンが過去へ飛んでも追うな。俺がやる」「……キミが?」と目を点にする良太郎。次の瞬間、空を突き破って巨大な何かが現れました! それこそは時を翔る列車・ゼロライナー! 圧倒的な力を感じさせるゼロライナーを背後に従えて、ユウトは言い放ちます。

 「野上、時の運行を守るってのは人助けとは違うんだよ」

 そう良太郎に言い残し、ゼロライナーに乗って去っていくユウト。後に残ったのは、解消されない疑問と謎だけ。一体ユウトは何者で、何がどうなっているのか……? 悩む良太郎を、夕日が寂しく照らしていました。

 次回へ続く


●ストーリー考察


・前回の終盤に登場した自称「桜井侑斗」なユウト少年。その正体はもちろん不明。桜井(大)との関係も不明。同一人物である可能性は十分にある。今回見た限りでは、隠し事はしても嘘はつけないタイプと思われるし、良太郎と関わることでタロスズもかなり変化しているので、このユウト少年だって後にどれだけ丸くなることか。きっと良太郎と親友になったり、途中でデネブお母さんが死んじゃったりで、大きく成長していくんじゃないだろうかーと思う。あるいは、大穴な予想ではあるが、桜井(大)が実は愛理と同じく記憶喪失である可能性を挙げてみる。そうすればユウトが桜井(大)を「あいつ」呼ばわりして他人扱いなのにも納得がいく気がする。まぁ、そうでなくても未来の自分の考えていること、やっていることが理解できなくて「あいつ」呼ばわりしている可能性もあるが。ユウト少年、大分子供っぽい性格のようだから。
 とかいいつつ、他の可能性も数え上げればキリがなかったりする。実は未来における愛理&桜井(大)の子供で、しかも桜井(大)がユウトの生まれる直前に死んでしまい、そのまま父親の名前を受け継ぐように名付けられた、とか。これなら、愛理がユウトを見て「どこかで会ったような気がする」となるのも頷ける。
 ここまでくると考察ではなく、妄想の領域になってしまうが。

・「過去の桜井侑斗に関わるな。でないと時の運行が乱れるぞ」とユウト。となると、過去の桜井(大)が良太郎から逃げ出したのは、時の運行が乱れるのを避けるためだったのかもしれない。とすると、やはり彼はイマジン側ではなく、時の運行を守る側なのだろうか。

・過去に降りる方法。それは日付入りのチケットがあること。それが「ただ一つの方法」。とはオーナーの言葉。ぶっちゃけ本当かどうかは怪しい。何故なら、桜井(大)が過去に滞在している理由がわからなくなるから。なにか裏技があるに違いない。

・ミルクディッパーを訪れるユウト。その目的は愛理の様子を見ること。彼が桜井(大)と深い関連があるように、やはり愛理とも結び付きがあるのだろう。やはり本人か? しかし桜井(大)とは違ってコーヒーが大好きというわけではないようだ。微妙だ。

・「どうせなら自分の婚約者見ておきたいだろ」とユウト。これが嘘でなければ、彼が本当に「桜井侑斗(小)」ということになるが……

・「お前は今までどおり、わーわー言って戦ってろよ」とこれもユウト。どうやらこれまでの良太郎のとってきた行動を知っているようだ。それがいかなる方法によるかは不明。そういえば、桜井(大)の行動も、どこか電王を監視しているような節があった。関連は深そうである。

・喋っている途中のデネブを身体から追い出すユウト。やはり彼も特異点か。

・完全体のデネブ。ユウトと契約を交わしているのか、あるいは契約が完了しているのか。変わり者であることだけは確かだろうが。

・デネブキャンディーは手作りキャンディーである。

・オーナーはゼロライナーの存在を知っている。

・デンライナーの他にも時の列車は存在する。

・リストラ〜♪




20話『最初に言っておく』

●ストーリー紹介


 俺はかーなーり強い! という台詞に違和感を感じてしまう皆さん、こんにちわ。このあたりは仕様です。気にしないようにしましょう。
 というわけで本日はゼロライナーの食事風景からいってみましょう。蒸気機関車をモデルとしたゼロライナーは全体的に重厚な雰囲気で、その室内もデンライナーとは違って黒を基調としたなんか狭苦しい感じです。そんな部屋にデネブが用意した食事とは、なんと和食。たしかデンライナーは洋食中心だったので、そちらとメニューが被るのをさけたのでしょう(違う)。まぁ和食と言っても忘れてはいけないのがデネブキャンディー。デザートに最適です。舐め終わったらちゃんと歯を磨きましょうね。っていうかデネブ料理上手すぎだろー!(゜Д゜;) なんだそのプロ級! 卵焼きとかすごく良い感じなんですけど! しかしそんなデネブシェフ、ユウトにお茶をつぎながら「はぁ〜」と大きな溜息。それを聞いたユウト少年「なんだよデネブ! 言いたいことがあるなら!」「あ……!(デネブ、何か言おうとする)」「黙ってろ! どうせずれたこと言うんだからな!」おお、なんという暴君。そりゃデネブ母さんもオロオロしますがな。「……あんな風に言ったら、野上良太郎が可哀想すぎる」とか「性格直さないと友達が……」とデネブお母さん、本気でユウトのお母さんのようにおせっかいを連発します。が、もちろん反抗期の少年の心にそんな言葉は届きません。美味しそうな食事を放り出して、ユウトはゼロライナーの後部デッキへ移動し、イライラと積み重なった鬱憤を叫びます。「ったく、なんで野上みたいな奴が電王やってんだ!」一体何が気に入らないんでしょうね、このツンアホ君は。
 さて、そもそもゼロライナーって何なの? と思われている皆さんに、デンライナーのオーナーから説明がありますよ。まぁデンライナーが走っているのは一つの路線ですから(路線なんだ!?)、他に路線があっても不思議じゃありませんよ(不思議じゃないか!?)。それに、ゼロライナーを使っていると言うことは、彼らもまた時の運行を守る立場にあるのは間違いないでしょう、と。まぁゼロライナーもデンライナーも「そういう列車」というわけですね。ま、誰がどんな目的で製造したのかなんてことは多分番組が終わっても明らかにならないでしょうけれどね(゚∀゚)アヒャ! しかしま、そんなゼロライナーに乗っているユウトが「過去の桜井侑斗と関わるな」って言うことは、それなりに聞く価値があるってことはよーくわかりました。本当に時の運行が乱れる可能性があるってわけですね。
 さて、そんな風に話をしているとデンライナーの停車時刻になりましたので、良太郎とハナは出入り口に向かうのですが……開いた扉の向こうから、なんとユウトとデネブが現れたではありませんか! ホワイ!? なにゆえに!? 何しに来たのー!? というわけで、早速タロウズによる歓迎会ですよ。おうおうテメェら何しにきやがった! 「はい、どうぞー挨拶がまだだったから、これデネブキャンディーです♪ ユウトは口では言わないけど心の中では『よろしく』って」「言ってねーよッッッ!!!」いきなり飴を配り始めたデネブに絶妙すぎるタイミングでツッコミをいれて追い出すユウト。ついでにハナによってモモとキンタロも追い出されます。まぁズレた人と脳みそ筋肉で出来た人がいると話がややこしくなりますからね、しょうがないしょうがない。
 さぁ、わざわざユウトがデンライナーまで何をしにきたかというと──こら、テーブルの上に座るな! 行儀悪い! それイクナイ!(・A・)──良太郎に念押しに来たんだそうです。「時の運行を守るってのは人助けとは違うんだよ!」って奴ですね。なんて粘着質な野郎でしょう。それとも他にかまってもらえる材料がないだけの寂しがり屋ですかな? しかしま、ユウトが良太郎を面倒と思うにはそれなりに理由があってですね。良太郎は時の運行とか関係なく動くし、そもそも体は弱くて運も悪い。そんなお前がなんで電王なの? って思うわけですよ。ハナも実は良太郎の素性を知ったときにはずれクジ引いたって思ったんじゃないの〜? とユウトが水を向けると、なんとハナ、口ごもったではありませんか。図星さされまくりです。反射的に良太郎と目を合わせてしまい、動揺するハナに助け船を出したのはオーナーでした。「ユウト君、キミがゼロライナーに乗っている理由を聞かせてもらえませんか」と。「ゼロライナーはある消えた時間と共に消滅したと思っていたんですけどねぇ」

 ……なんですと!?Σ(゜口゜;)

 という顔をハナがしましたよ、この瞬間。だって、ねえ? 消えた時間と言えば、ハナも消滅した未来から来ている……というか、もと住人だったわけですから。気になるのも仕方有りません。しかしユウトは、後者の言葉を一切スルーしてただこう言います。「俺は電車を預かっただけ。あることのために」
 その頃、追い出されたデネブやモモ、キンタロスはというと。なんか隅っこに固まってダベってました。「お前、オデブとか言ったな」「デネブです」「しかしお前も、あの契約者やったら苦労するやろ」モモタロス、飴を物色しながら「この程度で仲良しになれると思うなよ〜」とか言ってます。飴を物色している時点で説得力ゼロなんですけどね。と、そこに話が終わったユウトが出てきました。偉そうに「デネブ、帰るぞ」と言い放ち、ズカズカとデンライナーを出て行きます。その背中に、密かに剣呑な視線を鋳込んでいる人物がいました。リュウタロスです(人物?)。「カメちゃん、あいつ良太郎じゃないのに、お姉ちゃんの匂いがしたよ? ヤっていい?」言い方こそ質問形式ですが、そこはリュウタロス、答えは聞いていません。早速ゼロライナーに乗り込もうと動き出します。が、すんでの所でウラタロスに止められ「まぁまぁ、今度愛理さんに聞いておくから」と宥められます。
 ユウトが去った後、デンライナーは少しだけ重い空気がただよっていました。ハナも良太郎もテーブルについてなにやら考え込んでいます。やがてハナが立ち上がり、オーナーにこう聞きました。「ゼロライナーと一緒に消滅した時間って、まさか……」オーナーは無言です。そしてわけのわからない表情をしています。何が言いたいのかさっぱりです。でもハナはその表情に何かを感じ取ったのでしょう。暗い表情をさらに暗くさせます。そして、そんな少女の背後では、ゆっくりと良太郎が立ち上がり、静かにデンライナーを出て行くのでした。黙って出て行くなんて、良太郎らしくない行動です。
 その頃、ユウトの方はなんか「あれだけ言っておけば、あいつも余計なことしないだろ」とかデネブに言ってました。「でも、落ち込んで何も出来なくなるかも……」とデネブが言うと、ユウトは慌てて「イマジン退治もやらなくなる、ってことか。それはマズイな! 一応俺が動いた方がいいのか?」いやあなた、マズイも何も、自分であれだけ凹ませておいて何を言っているのやら。世話が焼けるのは良太郎じゃなく、むしろツンアホ君の方だったりするわけですよ。
 そんなわけでやってきました、ジェリーイマジンにフルボッコにされて入院している天野さんのところへ。ユウトが事情を聞くと、天野さんはこう語りました。一年前、結婚するはずだった彼女が埋めたタイムカプセル。その時はどうでもいいと考えていたが、後に彼女が病気になって二度と目を覚まさなくなってから、急にそれを掘り出したいと思ったのだ、と。タイムカプセルの中にあるのは、彼女が自分に残したメッセージかもしれない。そうでなくても、彼女の形見であることには違いはない。自分は彼女と結婚するためにボクシングの夢も捨てた。もう何も残っていない。だけど、肝心の埋めた場所を憶えていなくて……途方に暮れていたところ、思わずジェリーイマジンに望みを言ってしまったのだ、と。「……今日、二度もこの話をするなんてな」と、彼女との2ショット写真を手にした天野さんはぼそりと言いました。それを聞いたユウトは怪訝に思い、どういうことかと質します。すると「さっきも、野上っていう子が来て……」そう、良太郎は既に動いていたのです。今まで通り、彼らしく、人助けをするために。「あいつ……凹んでると思ったのに……」とユウトが苦々しく思っていると、突如、病院の窓ガラスが粉々に砕けてジェリーイマジンの触手が飛び込んできたじゃないですか! 攫われる天野さん! 隣のビルからその様子を監視していた良太郎が駆け出します! 「変身!」デンライナーでのんびりモモちゃんコーヒーを飲んでいたモモタロスを呼び出してソードフォームへチェンジ! この瞬間、デンライナーにいた全ての人間が、いつのまにか良太郎がいなくなっていたことに気付きました。そう、ハナも。「良太郎……一人で契約者の所に行っていたんだ……!」オーナーの言葉のことでずっと考え込んでいて、良太郎がいなくなったことにも気付けなかったことを、ハナは後悔します。そして、こうしてはいられない、と彼女も現場へ向かいます。
 ジェリーイマジンはどこかの学生が掘り出していたタイムカプセルの場所へ天野さんを連れてきました。ちなみに学生達はなんか白い液体とかぶっかけられて殺されてます、多分。ひどい奴です。そんなわけで、再び「さぁ、望みを叶えろ!」と天野さんに迫るジェリーイマジン。必死に拒否する天野さんですが、あまりの暴力に耐えきれず、仕方なくガサゴソとタイムカプセルを掘り出します。そして掘り出した瞬間、脳裏に彼女の笑顔を思い出し、「……はるか……!!」天野さんはむせび泣きました。その瞬間、「契約完了!」とジェリーイマジンが歓声を上げました。おお、なんという非道! 過去へ跳んだジェリーイマジンを逃がすな電王! というわけですぐさまチケットに日付を読み込んでデンライナーで過去へ! GO・GO・GO!(番組違う。しかも一年ずれてるし)
 跳んだのは2006年3月12日。この日、天野さんの彼女・はるかさんがタイムカプセルを埋めたのです。そう、まさにタイムカプセルを埋めようとしているその瞬間に、ジェリーイマジンは現れました。イマジン登場のショックに気絶する天野さん、続いてジェリーイマジンの恐ろしい姿に気絶するはるかさん。良い感じに二人とも気を失いますね。面倒が無くてなによりです。で、ようやく駆けつけた電王、「いやがったなクラゲ野郎!」とモモが猛りますが、「ちょっと待って!」と良太郎が制止。何をするかと思えば、タイムカプセルの場所がわかりやすいようにと近くの樹にマーキングですよ。これまた人助け、人情話です。ユウトあたりが聞くとまたしかめっ面しそうなんですけどね。
 一方、ジェリーイマジンは自然公園に遊びに来ていたカッポーや親子連れを襲いまくりですよ。それはもう、お前は無双の猛将か、と突っ込みたくなるほどの勢いで。なんだその全体攻撃、しかもオールレンジか! ドラグーンやファンネルも真っ青だぜ! 電王が遅れて駆けつけたときには現場はもう大惨事でした。地獄絵図とはこのこと。それにしてもこのイマジン、調子に乗りすぎである。「ひでぇことしやがる……! どこ行きやがった!?」l吼えるモモタロス。その背後にクラゲの触手が! 志村、後ろー! 「ぐあっ!?」吹き飛ぶ電王。体を起こすと、ふと視線の先に怪しい人影が。おお、桜井(大)! 相変わらず怪しい格好で、おっと、ちゃんと懐中時計を持っている! するとあれは良太郎が2004年で会う前の桜井(大)なのか!? それとも単に新しい懐中時計を持ち出してきたのか! って、そんなこと言っている場合じゃなくて! やられちゃうやられちゃう! ってやられたー! 電王ダウーン! 立ち上がれない! 立ち上がれなーい!

 「……バカだな」(ー。ー)

 と、電王の傍に立ったのは、誰あろう自称・桜井侑斗のユウト少年でした。「また余計なコトしてるからそうなるんだよ」そういうユウトの左手にあるのは、なんと黒塗りのベルト。デンオウベルトとは違います。彼は颯爽とベルトを腰に巻き、「ったく、こんな所で一枚使わされるなんて……ホント迷惑っ」苦々しく呟きつつも、

 「変身!」

 というわけで、ゼロノスきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!(゚∀゚)アヒャ!
 アルタイルフォームですよ、アルタイルフォーム! 電王と違って素体でもアーマーがついたり電仮面がついたりと、いたせりつくせりのこのライダー! 電王とはまた違ったセンスのデザインがグンバツにカッコヨス! ちなみにアルタイルフォームの電仮面は牛の頭が二つ、変形して出来ています。んもぉ〜! 「はっ!」というかけ声とともに落ちる雷。轟音と共に、ゼロノス参上です!
 「この野郎、かっこつけやがって! テメェの出る幕じゃねえ! どいてろ!」「邪魔だ」「んにゃあっ!?」首根っこを掴まれてポイッと捨てられるソードフォーム。おお、なんというかませ犬! というわけで、ゼロノスVSジェリーイマジンの戦闘開始です!
 早速、ゼロガッシャー・サーベルモードを構えるゼロノス。「最初に言っておく! 俺はかーなーり強い!」と決め台詞を放ち、駆け出します。まぁついでに「電王の仲間か!」と言われて「俺は俺だ!」といかにもなやりとりをしてましたが。それはそれ、とにかく触手を切り裂いて間合いを詰めていくゼロノス。が、途中で「よけるのもめんどくさくなってきたな、デネブ!」とモンスター……もといイマジンを召喚するゼロノス。契約して完全体のイマジンであるがゆえのコンビネーションですね。ま、コンビネーションと言っても、デネブがジェリーイマジンの触手を捕まえて、ゼロノスが背後から切りつけるという卑怯極まりない戦法なんですが。案の定、あまりのヒールさに耐えきれなくなったデネブが触手を離してしまい「あいた!?」ゼロノスがダメージを喰らっちゃいます。そこからはジェリーイマジンを完全無視した展開ですよ。「デネブ、おーまーえー!!」かっこいいゼロノスの姿でも中身はやっぱりユウト。ジェリーイマジンを突き飛ばしてデネブにプロレス技をかけ、「なんで離すんだよ!」と自然に正座して説教モードへ。デネブも正座して頭を下げます。「ごめん、ユウト! だめだ、卑怯すぎる!」「あぁ!?」「こんな戦い方はダメだ、もっとちゃんと……!」おお、なんという律儀なイマジンでしょう。なんかキンタロスあたりと親友になれそうな気がします。「あのなぁ……じゃあ、お前やれ!」とさじを投げるゼロノス。が、逆にデネブは嬉しそうに「了解!」と気合いを入れます。
 なんと!
 ゼロノスと!
 デネブが!

 合体!!

 いやまぁ、実際にはゼロノス・ベガフォームって奴なんですけどね(きっぱり)。でもどう見てもこれは合体ですって。デネブの両手が肩について機銃になるわ、デネブの服がマントになるわ、胸のとこにデネブの顔が出てくるわ。
 っていうか電仮面がドリルー!! ドリルが開いて電仮面になったー! これは新しい! そしてカッコイイ! ドリルは男のロマンだ! 天元突破だぁぁぁ!!

 「最初に言っておく!!」

 デネブの野太いボイスが発せられました。まるで周囲の空気がビリビリと震えているようです。さぁ、どんなカッコイイことを言ってくれるんでしょうか!?


 「胸の顔は、飾りだぁっ!!」


 …………
 ……………………
 ……………………………………はぁっ!?(゜Д゜)
 「お前、何言ってんの?」とユウト。そうだそうだ、何を言っているんだ! 「いや……騙したら悪いから」「バーカ」そうだ、バーカ! 「おい! ワケわかんねぇ話すんなぁ!」「おちつけぇい! さっきの攻撃はこっちが悪かった! 謝るッ!」「……はぁぁっ!?」「ユウトも心ではそう思ってるから」「思ってねぇー!! 勝手なこと言うな!」

 「だぁああああっ!! バカにしてんのかー!!!」

 とうとうブチキレるジェリーイマジン。ま、しょうがないっすね(´Д`)
 というわけで戦闘再開! と言っても、ゼロノス・ベガフォームの力は圧倒的で、ほんとあっという間にゼロガッシャー・ボウガンモードの必殺技グランドストライクでジェリーイマジンにトドメを刺しちゃいました。ええ、そりゃもうあっさりと。

 「ユウト、よかったな! この勝ち方なら大丈夫だ!」

 「なにがだよ〜」とユウト。ほんと、なにがだよ……(´Д`)
 互いに変身を解くゼロノスと電王。けろりとしているユウトに対し、良太郎はすでに疲労困憊です。膝をつく良太郎に、ユウトは言い放ちます。「やっぱりダメだな、お前。時の運行を守るのは人助けとは違うって、言ったろ? お前弱いし運も悪いし、おまけに何もわかってない。行き当たりばったりでいい人やるな。迷惑だから」そう言って背を向けたユウトに、しかし良太郎が言葉をかけました。「……やらなきゃいけないと思ったら、やるよ」ピタリ、とユウトの足が止まります。彼が振り向くと、顔を上げた良太郎と目が合いました。「これからも。人助けとかそんなんじゃなくて、出来ることがあったらやるだけなんだ。僕が電王になったときみたいに」「……お前……」「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらないことの言い訳にならない。僕の知ってる桜井さんが言ってた。桜井さんが生きているなら、僕は必ず連れ戻すよ」それは静かな宣誓でした。そう、それこそが良太郎の信念。そして、それこそが良太郎の強さ。良太郎が電王である理由なのです。
 その後、良太郎はマーキングしておいた場所でタイムカプセルを掘り返していました。すると、横合いから誰かの手が出てきてその作業を手伝ってくれます。見ると、それはハナでした。「ハナさん……」「急ごう、暗くならないうちに!」必死に地面を掘る二人。やがて、一年前に埋めたタイムカプセルが姿を見せました。
 良太郎達が見つけてくれたタイムカプセルを、天野さんはゆっくりと開きました。中に入っていたのは、ボクシングのグローブでした。そう、かつて天野さんが捨てた、夢のグローブ。さらに中にはボクサー姿の天野さんの写真が入っており、そこにはこう書かれていました。

 「晃ちゃん 夢を!!」

 それが恋人・はるかさんの気持ちでした。
 涙が、止まりませんでした。

 そんな天野さんがいる病室を見上げる良太郎とハナ。二人とも泥だらけですが、心は達成感でいっぱいです。そんなとき、ハナがこう言いました。「私はね、良太郎が電王で良かったと思ってるよ。ほんとにそう思う」それは心からの言葉。そして、その笑顔は心からの笑顔でした。「……ありがとう」と照れくさそうにいう良太郎。
 ええい、まどろっこしい! 手を繋げ! ハグしろ! ぶちゅっていけー!(`Д´) 嘘ですごめんなさい。仮面ライダー電王は健全な子供向け番組です。はい。あーでも、本当にいいカッポーですなぁ、良太郎とハナは。
 あーさてさて、良太郎にはっきりと言い返されてしまったユウトはというと。ゼロライナーの中で地団駄を踏みながら悔しがっておりました。「くっそー! なんなんだアイツは! なんでイラつくんだよー!」まぁ大好きの反対は無関心、大嫌いはちょっと好きって事、って言いますからね。腹が立つって言うことはそれだけ意識しているってことでしょう。とかいいつつ靖子ニャンのことですからBLの伏線っぽいんですが、それはそれ。とにもかくにもスネスネモードなユウトでありましたとさ。
 あ、そうそう、最後に言っておく。デネブの頭はかーなーり硬い。

 続く



●ストーリー考察

・デンライナーが走っているのは一つの路線──とオーナーは言う。すると、時の狭間にはさらにデンライナー・ゼロライナー以外の路線もある可能性が大きい。ほかにも色々と列車が出てくる可能性は大きい。

・デンライナーとゼロライナーとの間は、わりと簡単に行き来できるものらしい。チケットとパスは両車両共に共有なのかもしれない。

・「野上が強ければ、電王はもっと強かったはずだろ。正直はずれクジだもんな。ガッカリしたんじゃないのか?」とユウトに言われ、すぐに言い返すことが出来なかったハナ。その表情、仕草を見るに図星をさされたようだ。このサイトでも書いていたが、確かに初期のハナはなにかにつけて良太郎を「電王という駒」扱いしている節が多かった。「良太郎は電王に変身できる」ではなく、どっちかというと「電王に変身できる良太郎」という感じで。だからこそ良太郎の弱さや運の悪さにヤキモキしているシーンもそこそこ見受けられた。しかし、今では「良太郎だから電王に変身できるし、今まで戦って来れた」と思っているようだ。まぁ図星をさされた直後なので動揺しまくりの台詞だったが、さりとて、だからこそ心にもない言葉は出てこない状態であろうから、この言葉は本音であると思われる。

・オーナーはゼロライナーについて詳しく知っているわけではないようだ。デンライナーやゼロライナー、その他の路線との間ではそう活発に情報交換が行われているわけではないようだ。イマジン達の密な情報伝達と比べると随分適当な気もするが。

・オーナーは「ある時間」と共にゼロライナーが消滅したと思っていた。この「ある時間」とやらが、ハナのいた時代を指しているかどうかは不明。

・ユウトは正確にはゼロライナーのオーナーでも車掌でもない。預かっただけの人間であり、ゼロライナーの本来の乗務員は現在まったくいない。デネブも単にキッチンを借りているだけで、乗務員ではない。

・ユウトに「お姉ちゃんの匂い」を感じとるリュウタロス。そのまんま体臭という意味での匂いなのか、それとも関連性を示す匂いなのかは不明。どっちにせよリュウタロスがユウトをヤる理由には十分だと思われるが。

・「これモモちゃんコーヒーじゃねぇかオイ!」なんだかんだで自分の名前が気に入ってきたモモタロスでした。

・そういえばすっかり忘れていたが、各イマジンは契約者と契約を結んでいるので、良太郎やタロウズの様にある程度精神が通じ合っている。というより、繋がっている。だからジェリーは天野の入院している病院をすぐに特定できたし、彼の記憶が強く過去に結びついた瞬間もわかった、と。これまでのイマジンも同様だろう。

・2006年にも登場する桜井侑斗(大)。懐中時計を持っていることから、良太郎に時計を奪われる前の桜井(大)と思えるが……単純に替わりの懐中時計を取り出した可能性もあり、判別は不可能。というか、これで物語の中には同じ懐中時計が三つ同時に存在することになり、えらくややこしくなってきたなぁ、と思ったり思わなかったり。全く同じ懐中時計を二つも持っている良太郎も持て余しているものと思われる。

・ゼロノス・アルタイルフォーム。最初からアーマーと電仮面がある。もっとしょぼいプラットフォームが存在するかどうかは不明。まぁユウトという人格がイマジンでなければ=Aアルタイルフォーム=プラットフォームということになるが、はてさて……。

・ユウトの台詞からすると、ゼロノスに変身できる回数は限られているようだ。これが、ユウトが「野上がイマジン退治をしなくなると困る」と言った所以だろう。電王の変身には(今のところ)回数制限はない(ように見える)。彼としては出来るだけ電王に戦ってもらい、どうしようもない時にのみ変身して戦うという、節約戦略をとりたいのだろう。しかし、回数制限があるあたり、本気で「借り物ライダー」という感じである。

・昔から体が弱く、運の悪かった良太郎が常に周囲に助けられながら生きてきたことは想像に難くない。それゆえに、周囲を助け、助けられることは彼にとって当たり前のことなのだ。が、実際にはそれだけではなく、桜井(大)の影響も強いと言うことが今回わかった。良太郎の口振りから察するに、彼が桜井(大)を本当の兄のように慕っていたことが伺える。だからこそ、姉のことのみならず、良太郎は桜井(大)に強くこだわるのだ。

・良太郎のことを強く意識しだすユウト。初期の頃のモモタロスに似ている感じだ。これで二人も徐々に認め合い、対等になり、そして恋人へ……って最後のはちょっと違う。とにかく、今回フラグが立ったと言うことで。



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