≪あとがき≫

 何も考えずに自分勝手なのと、物事を色んな方角から見つめすぎて失ってしまった「自分」を取り戻すのとは、激しく違うと思います。

 どうも、作者の仙戯です。

 このたびは拙作『駄天使Rock-'N'-Blues』を読了いただき、まことにありがとうございます。
 このあとがきは読み終えられた方を対象に書いていますので、未読の方はお気をつけ下さいませ。




 さて、長らくお待たせいたしました。
 リアルタイムで更新に付き合ってくださった方には本当に心の底から申し訳なく思います。
 今回の作品、自分でも予想外に長い付き合いになってしまったと思っています。
 発想からここまでくるのに、実に2〜3年。
 正社員として会社に就職して時間がほとんど取れなくなり、夢を見失いかけていました。
 同じ作品を改稿して二度も投稿したのは、この作品が初めてです。
 勿論、どちらも完璧に未完成でした。
 「こらこら、今だって完全には終わってないでしょう?」
 と思われた方、全くその通りです。
 駄天使四人組の物語はまだまだ続きます。なので、今回は「1巻目」という感じで。
 にしては量が多すぎますか……?
 最初は思いつきで生まれた四人も、長い期間をおいているうちに良い感じに熟成したと思います。
 かけた時間と分量だけに、設定も詰められましたし、つながりも大きな破綻がなく(と思いたい)、とりあえずの完結を見られたなぁ、と。

 さて、今回の作品、一番最初に書いてあることが根幹だったりします。
 まさに実体験とでも言うべきでしょうか? 幾つもの「正義」を知り、考えすぎて、自分自身の正義を見失っていたからこそ書いてみたいものでした。
 自分は自分です。
 でも、それは他人のことを考えていないわけじゃありません。
 他人は他人だけど。でも他人を思いやって、色々試行錯誤した結果、それでもやっぱり出てくる「自分」がいる。
 色々なこと、様々なことを考え抜いた結果に出てきた「自分」こそが、大事かな、と。
 他人を尊重しながら、それでも出てくる「自分」。
 どうしようもない「自分な部分」。
 もう既に他人のことは考慮しているわけですから。「他人のことを考えろ!」と言っても無駄なんですな。
 その結晶である「自分」だからこそ、当然「他人なんか関係ない」となるわけですな。
 今更なわけです。
 逆に、そういったことを考え抜いていない「自分の正義」は、周囲の言葉や事件でわりと簡単に揺らいでしまう。
 それは選び取った「正義」ではなくて、ただ目の前にあった「正義」を手に取っただけだから。

 今回はとにもかくにも「自分」「自分」「自分」、時々「反逆」みたいな感じで。
 某天下無双漫画とは反対の答えを言っております。
 だけど、どちらが正しいとか判断するのはまた、「自分」なのです。

 んー?
 自分でも言っていて訳がわからなくなってきました……

 さて、皆さんは自分の正義を貫けますか?
 貫くと言うことは誰かを傷つけ倒すことです。
 それを覚悟した上で、貫くことが。
 いやはや、難しいですね、こういうことって。

 なんのかんの言いながら、ファーブルやカーネルのような価値観もあり、仙戯としてはそういうのも好きですから。
 実は平和主義者です。信じてください。


 それでは、今回はこれにて。

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