■あとがき



 人の心はいつも何かに縛られています。
 だけど同時に、自分ほど、その心を自在に操る存在は他にいないのです。

 どうも、作者の仙戯です。
 今回は拙作「エーテルストライカー達のジレンマ」を読了いただき、まことにありがとうございます。
 こてこてファンタジーな今作はいかがだったでしょうか?

 人の強さって結局は心、メンタルな部分の比重がとても大きいと思うんですよ。
 もちろん肉体の強さが精神に繋がることもあります。
 けれど逆に、心の強さが身体の強さにも繋がるものと仙戯は信じているんです。
 これは気功とか魔法とかみたいな話をしているんじゃなくて、強い心を持つ人は自分に必要な力を得るためにちゃんと努力するものだ、って意味です。
 しかしまぁ、スポーツでもよくありますが「実力があっても本番じゃ──」というのがあるじゃないですか。
 必要な瞬間にきっちり本来の実力を発揮するのは、やはり心の強さなんだな、と。

 そんなわけで心の強さがそのまま肉体の強さになる「エーテルストライカー」ですよ。
 主人公の一人「ゼテオ」はまさに「実力はあるのに」という状態でした。
 それは彼の心の在り方ゆえです。
 純粋なのか単純なのか、過去が呪縛となってエーテルが色を失うほど彼の心は閉ざされていました。
 だけどもう一人の主人公「マテリア」の存在とか色々あって、最後には自由な力と自由な心を取り戻しました。
 結局の所、彼の肉体的な能力、実力は物語開始から何も変わってはいないんです。
 変化したのは心だけ。
 ただそれだけです。

 人の心はきっとエーテルみたいなものです。
 持ちようによっては七色に変わる……仙戯はそう思っています。
 もちろん人間生きてりゃ苦しいこと悲しいこと、たくさんありますよ。
 でも心構え一つで、今まで見えていた世界が一八〇度違って見えることがあるのは、紛れもなく本当のことなんですから。

 というわけで、皆さんの心のスタンスはどうですか?
 自分に損な考え方していませんか?
 「病は気から」と言います。
 きっと「幸せは心から」とも言って良いんじゃないでしょうか。
 幸せかつ前向きな気持ちで生きていくって言うのも、わりと良いものじゃないでしょうか──なんちゃって。

 願わくば、拙作を読んでくださったあなたの心に綺麗な色がつくことを祈って──

 今回はここで失礼させていただきます。


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