あとがき
人には誰だって心を閉ざす時期があるのではないでしょうか。 俗に言う『反抗期』という奴かもしれませんが、とにかく世の中の全てが偽物や嘘に満ちているように思えて、全てを衝動的に壊したり消してしまいたくなるような、そんな時期。 誰も信じられず、自分の気持ちさえ信じられず、とても苦しくて硬くて、そのくせ寂しくて揺らぎやすい、そんな時期が。 主人公の冬樹は丁度、そんな時期の多感な少年です。 どうも、作者の仙戯です。 この度は拙作『瞬きの冬〜ひねくれた少年と落ちてきた雪女〜』をお読みいただき、心よりお礼の言葉を申し上げます。 ありがとうございます。 如何でしたでしょうか? サブタイトルのまま『ひねくれた少年』と『落ちてきた雪女』(とおまけに『アホな火娘』)とのやり取り、主人公の心の移り行きがメインです。 主人公の冬樹に共感できた方、出来なかった方、様々だとは思いますが、作中のちょっとした笑いの種に「くすっ」とでも笑ってもらえたのなら、作者としてはとても幸せです。 とはいえ、何気にテーマらしき物が作品の根底にちょろちょろと幅10センチにも満たない小川のように流れていたりしますが、それに関しては最後に。 この作品、実を言えば旧作『刹那の雪』のリベンジ作品だったりします。 刹那の雪を公開したとき、多くの方々から感想をいただきました。その中で指摘されていた欠点がとても大きいにも関わらず、それでも「刹那の雪が好き」と言ってくれる方がとても多かったのです。 そこで決意しました。 いつかリベンジしよう。 いつか必ず、その欠点を直した新しい『刹那の雪』を書こう、と。 その結果が『瞬きの冬』です。 どこがリベンジ作品やねん、と突っ込みが入ることは承知しております(笑) それでも『刹那の雪』と『瞬きの冬』は同じ線の上にある作品なのです。 前作『改造人間』のあとがきで言っていたとおり、今回はプロットは立てませんでした。 頭の中にぼんやりとは立てておりましたけど、書いている内に大きく脱線してしまいました。 一部の方からは「冬樹は主人公にあるまじき主人公」などと言われました。まあ確かに、あんなことしては……ねえ?(笑) 今回は書く作業が楽しかったです。自分でもどう転ぶか分かりませんでしたから。 とにかく思い描いているラストに向かって四苦八苦しました。 さて、最後にこの作品のテーマですが、実は二つほどあります。 一つは『刹那の雪』から受け継がれた思想です。 ずばり『恋の始まり』、これです。 よく二・三日で恋に落ちて大波乱を巻き起こす小説がありますが、僕は実際の恋愛はそうではないと考えております。 少し離れてみて、ようやく自覚できるのが恋愛感情だと思っています。 ので、どれだけ頑張っても作中では冬樹と瞬はラブラブにはしませんでした。 最後になってようやく「始まり」となる──そんなお話を書きたかったのです。 もう一つは、冬樹が主人公であるが故のテーマですね。 敢えて多くは語りません。 これまでの冬樹の行動、心の動きを見てきた方にだけ分かる、そんな質問を最後にしたいと思います。 自分で読み返しながら、「一番『思春期』なのは誰だろう?」とか考えている仙戯でした。 余談 主人公の冬樹。実は作者自身がモデルだったりします。 冷たいところや、理屈屋な所。 理屈が通ればそれで良いと思っている、屁理屈人間。 心は固いし、無愛想。 自分以外の人間を敵として見ていて、いつもピリピリしている。 突っかかってきたらお得意の(屁)理屈で相手を叩きのめしてやろう──そんな戦闘態勢でいる。 まさしく、『中学生時代』の僕です(笑) 確か、いつか凄い毒か爆弾を作って人類を滅亡させてやろうとか考えてましたね、この頃。 本気で。 人間って、変わる物です。本当。 |
| ☆スペシャルサンクス☆ ペテン師さん ある意味第二の作者さんですね。 校正──つまり誤字脱字探しや、表記揺れなどの指摘を頂きました。 この方がいなければ瞬きの冬はない! そう言っても過言ではないでしょう。 本当にありがとうございましたm(__)m メリム嬢 この方には毎度毎度テスト読みをしていただいています。 読書量が多い人なので、文章のリズムなどを指摘してもらっています。 常に読者の立場からの意見を頂いています。 今回もありがとうございましたm(__)m |
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